モータースポーツ好きならご存じだと思いますが、来年から国際自動車連盟(FIA)による「フォーミュラE」という新しいシリーズが開催されます。一体どんなレースかというと、「フォーミュラ」ですから屋根がなく、タイヤが剥きだしになった構造で、シングルシーターということになります。つまり、F1やF3と同じ形ですね。Eは電気自動車のことですから、電動フォーミュラといえばいいでしょうか。
「FIA」が主催していますから正式名は、「FIA Fomula E Championship」で、市街地コースで行われます。初戦は来年9月13日の北京で、マレーシアのプトラジャ、ブラジルのリオデジャネイロ、ウルグアイのプンタ・デル・エステ、アルゼンチンのブエノスアイレス、アメリカ・ロサンゼルス、アメリカ・マイアミ、モナコ・モンテカルロ、ドイツ・ベルリン、イギリス・ロンドンで開催。
F1とは違い化石燃料を使わず、地球温暖化や環境汚染問題の走る看板、広告塔になりやすいことを考えると、スポンサーも集めやすいかもしれません。
初年度は10チームが参戦。佐藤琢磨がテストドライバーを務め、ドライバー候補にもなっている「スーパーアグリ」やインディカーシリーズなどで輝かしい戦績を残してきたアメリカの「アンドレッティ・オートスポーツ」、「アウディ・アプト・フォーミュラE」のほか、レッドブルも初年度の盛り上がりによっては「参戦を否定しない」などの報道もあります。
最後の10チーム目として申請する注目チームは、プリウスに乗って環境派をアピールしてきたハリウッド俳優であるレオナルド・ディカプリオもモナコに本拠を置く「Venturi Automobiles(ベンチュリオートモービル)」とチームを組み、参戦すると発表しています。
同チームは、現在の地上最高速495km/hを誇る「Venturi Automobiles」を擁しますが、2年目からはコンストラクターとして参加する計画があるとのこと。
日本での放映権はテレビ朝日が獲得したそうで、市街地レース開催が困難な日本では生観戦は叶いそうもないですが、初戦が楽しみです。
(塚田勝弘)