塚田勝弘 
いまや欲しい装備ナンバーワンという調査もある衝突被害軽減ブレーキ。BMWでは7シリーズをはじめ、「BMW535i xDriveツーリング」や「BMW ActiveHYBRID 5」、「BMW550i」のセダン/ツーリング/グランツーリスモに「ドライビング・アシスト・プラス」と呼ぶ最新のドライバー支援システムを搭載しています。
今回、新たに同装備を「BMW523i」のセダン/ツーリング、「BMW 523d」のセダン/ツーリング、さらに「BMW 528i」のセダン/ツーリング/グランツーリスモにも追加することで、5シリーズ全車に標準化しています。
一般に衝突防止や被害を軽減する装置には、カメラ単体、レーザーレーダーや赤外線を使うタイプ、カメラとレーダーを併用するタイプなど、メーカーによって異なりますが、BMWでは前方を監視するカメラとレーダー・センサーの併用により、高い精度を実現。
具体的にはカメラが前方を監視し、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、カメラとミリ波レーダー・センサーの併用により、衝突の危険性が高まるとドライバーに警告する「前車接近警告機能」のふたつの機能が、車両がブレーキをかけて衝突回避に入る前にドライバーに知らせてくれます。
それでも追突が不可能と判断すると、ブレーキをかけて衝突の回避・被害の軽減を図る「衝突回避・被害軽減ブレーキ」が作動。この機能は歩行者への接近に対しても有効で、ドライバーへの警告、そして衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させます。
ほかにも、カメラとミリ波レーダー・センサーが前走車との車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行う「アクティブ・クルーズ・コントロール」によりドライバーの疲労を軽減し、安全性を高めます。また、信号待ちなどの際にエンジンが止まるアイドリングストップの「ストップ＆ゴー機能」も用意。
さらに5シリーズは、「Modern」、「Luxury」のデザイン・ライン、「M Sport」に加えて、セダン/ツーリング/グランツーリスモの標準仕様を追加するとともに、価格改定を実施。
5シリーズ セダンは615万〜1118万円、5シリーズ ツーリングは648万〜1151万円、5シリーズ グランツーリスモは731万〜1196万円です。
■ドライビング・アシスト・プラス
http://news.bmw.co.jp/press/2013/11/29.html
（塚田勝弘）
