実燃費の1〜2km/Lくらいは、走らせ方やタイヤ空気圧の管理、荷物を下ろすなど工夫を重ねることでカバーできますが、客観的な数値としてカタログに掲載されるJC08モード燃費を1km/L上げるのはかなりの努力が必要になります。カタログ燃費と実燃費は違うじゃないか! というツッコミはひとまず置いておき、「燃費世界一」をCMでも謳ってきたトヨタ・アクアは、36.4km/Lをたたき出したホンダ・フィットハイブリッドに抜かれて王座を譲っていました。
しかし、今回の一部改良によりアクアは先代よりも1.6km/Lという、一部改良としては、そしてカタログ燃費としてもかなりの向上となる37.0km/Lに到達し、フィットハイブリッドを再逆転。
そのメニューは、エンジンのフリクション低減、モーターやインバーターなどの制御を改良することで実現したそうで、合わせてサスペンションのチューニングで乗り心地を改善し、遮音材を追加するなどにより遮音性を高めるなど、明らかにフィット対策といえる、一部改良としては大がかりなものになっています。
ほかにも、ドアの施錠・解錠と連動してドアミラーが格納・復帰するオート機能、フロントドアウインドウに撥水機能を追加するなど、「L」仕様をのぞきではありますが機能を充実化。
ボディカラーもディープアメジストマイカメタリックを追加し、全11色として、スピードメーターの文字色も変更するなどのテコ入れも実施しています。価格は1万円アップとなる170万〜195万円です。
(塚田勝弘)