テスラの最新EVであるモデルSに試乗した際に驚かされたのは、圧倒的な加速感はもちろんでしたが、なんといってもインパネを占拠する巨大なスクリーン。ナビだけでなくサスペンションやブレーキの設定まで、車両の設定、操作をタブレットのようなモニターで行うことでした。
先日、パナソニックとのEV用電池供給拡大のニュースが流れましたが、テスラはトヨタやダイムラーとも提携していて、着々と高級EVの地位を固めつつあるといえるでしょう。
今回、プレスリリースで発表されたのは、新車開発の車両プログラムを担当するダグ・フィールド氏をAppleのバイスプレジデント、つまり副社長をヘッドハンティングしたというもの。
MacBookProなどノート型パソコンの開発を指揮したという、ダグ・フィールド氏がテスラに入るとなると意外な気もしますが、フォードでそのキャリアをスタートさせたといいますから、畑違いというわけではありません。
EVはその究極かもしれませんが、クルマは今や「走る電子機器」と化しており、同氏の手腕がクルマのIT化だけでなく、「最高のクルマを開発する機会を与えてくれた」と語っていますから、今後のテスラから目が離せません。
(塚田勝弘)