ヘリで富士山観光する南半球のジェームズボンド、F1ウェバー選手がクリスマスに欲しいモノって!?

F1在籍12年。総優勝回数9回。その華麗な戦績と、F1随一の紳士的態度から「南半球のジェームズ・ボンド」との呼び声も高い、世界最高峰のレーシングドライバー、マーク・ウェバー選手(※オーストラリア出身)。目下3年連続のチャンピオンチーム(4年連続にも王手!)である『インフィニティ・レッドブル・レーシング』に所属しながら、惜しくも今シーズン限りでのF1引退を発表した、ウェバー選手に鈴鹿パドックにて直撃取材! 独占インタビューをお届けします。

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clicccar 以前、日本GP直前に食あたりを起こした経験があったせいで、一時期は日本に苦手意識があったとも聞きました。でも最近は日本がお好きですよね。今回はGP前にどこか観光とか行きましたか?

Webber 残念ながら急がしくて十分な時間を取れなかったけど、木曜日に鈴鹿入りする前に寄り道して富士山のあたりをほんの少し観光したよ。

clicccar ということは新幹線での移動だった?

Webber いや、もちろんヘリコプターさ(笑)。Mark_Webber1

cliccar さすが“南半球のジェームズ・ボンド”(笑)! なにかお気に入りの日本食とかあるんですか?

Webber 鉄板焼き!

clicccar F1ドライバーの普段のカーライフがとても気になります。日頃の愛車は?

Webber 快適な移動用にインフィニティ。ブッ飛ばして遊ぶようにポルシェ911に乗ってるよ。

clicccar レーシングドライバーの方って、仕事でとんでもなく速いクルマに乗ってるから逆に普段はスポーツカーに興味ナシ、っていうパターンが多いと思うんです。ちょっと意外でした。

Webber 911はレーシングカーであるのと同時にデイリーカーでもあるからね。本当に素晴らしいと思うよ。

clicccar この冬からはF1を離れて少しはゆっくりと休暇を過ごせそうですね。ちょっと気が早いですがクリスマスプレゼントに何が欲しいですか?

Webber ヘリコプター。Mark_Webber3

clicccar クリスマスのスケール、デカッ(驚)!

Webber うそうそ、冗談さ(笑)。家族との幸せな時間があればそれで十分。

clicccar さて、いよいよ鈴鹿ラストランですね(※インタビューは鈴鹿決勝前に実施)。この12年をひと言で振り返ってみるとどんな言葉になるのでしょうか?

Webber ファイティングスピリット。それに尽きるね。

clicccar 4年連続のコンストラクターズタイトルも目前です。F1最強の『インフィニティ・レッドブル・レーシング』の速さのヒミツをこっそり教えてください。

Webber ずばり、ハードワーク。

clicccar clicccar読者にもたくさんのF1ファン&マーク・ウェバーファンがいます。最後に彼らにメッセージをお願いします。

Webber 日本のF1ファンの情熱は世界一だと思います。皆さんに出会えたこと、そしてそんな皆さんの目の前でレースをすることができて本当に幸せです。Thank you very much!!

 

Mark_Webber4F1関係者の間でも“ドライバー屈指のナイスガイ!”と評判の高いウェバー選手。今回のインタビュー中も、「大丈夫? 座る位置はここで良い?」「ポーズはこんなのでいいの?」「質問事項は十分かい?」などと、clicccar取材班に逆に気を使ってくれる姿が印象的でした。

また、インタビュー後に行われた鈴鹿決勝では2位でフィニッシュし、1位のヴェッテル選手とともに見事ワンツーを獲得。表彰台でVIP席に座る一般のお客さんにシャンパンを浴びせるウェバー選手の悪戯な笑顔が本当に素敵でした。

いえいえ、12年間ファンに最高のレースを見せてくれたアナタにこそ感謝です!

写真:宮田正和(人物カット)/Red Bull Content Pool(その他)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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