トヨタ「ラクティス」が車両安定システムを全車標準装備

2013年10月、欧州風味を感じさせるトヨタのハイト系コンパクトの「ラクティス」が2012年7月以来のマイナーチェンジを果たしました。

今回の改良ポイントは、全車にS-VSC(ステアリング協調車両安定制御システム)とTRC(トラクションコントロール)を標準装備したことです。 

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こうしたアクティブセーフティ機構の標準装備化は、継続生産車において2014年10月1日以降に製作される自動車に対して、横滑り防止装置(ESC)の義務化が決まっていることへの対応の前倒しといえるものです。

なお、今回の安全装備の標準化によりメーカー希望小売価格は、おおむね2万円高となる、139.7万円~188.3万円となっています。エンジンは1.3リッターと1.5リッターでCVTと組み合わされ、FFと4WDが用意されるというパワートレインはマイナーチェンジ前と同様です。また、車いす仕様車やウェルキャブ(福祉車両)についても、同じくS-VSCとTRCは標準化されています。
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(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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