日産「サニー」2015年にミャンマーで1万台CKD生産 !

日産自動車が2015年にミャンマーで小型乗用車の生産を始めると発表しました。

ミャンマーの「タンチョンモーター」に同社の小型車「サニー」の生産を委託する予定で、両社によるミャンマー投資委員会へのCKD(ノックダウン)生産のライセンス申請が2013年8月13日に認可されたことを受けて発表されたもの。

NISSAN_SUNNY

カルロス ゴーンCEOによると、「今回の認可は日産のグローバルな成長計画において重要なマイルストーン。『すべての人々に自動車を』という日産の取り組みを明確に表したもので、ミャンマーの自動車産業の発展に寄与することを約束します」としています。 

タンチョンモーターが約73億円を投じてミャンマーの最大都市ヤンゴンに隣接するバゴー地域に初となる自動車工場を新設。 新工場は年間生産能力1万台の規模で、稼動時には300名の従業員を雇用する予定と言います。 

日産は7月に同グループを通じてミャンマーでピックアップトラックなどの販売も始めているようで、事業が軌道に乗れば、段階的に生産台数や車種を拡大していく方針。 

産経新聞によると、2011年の民政移管後、経済発展が進むミャンマーで、自動車大手が乗用車の現地生産に乗り出すのは初めてとか。 

他社に先駆けることにより、新車市場の開拓で優位に立つ狙いが有るとみられます。 

日本の自動車各社は国内の新車販売が足踏みする中、米国だけで無く、近年ではタイやインドネシアなど、ASEAN諸国に販売の活路を見出しており、今回のミャンマーに於ける新車市場開拓もその一環。 

〔関連記事〕
・ホンダ「モビリオ」アセアン向けで復活!
 https://clicccar.com/2013/09/21/231410/ 

・5人乗りのスズキ「ワゴンR」世界初公開
 https://clicccar.com/2013/09/21/231401/ 

・ダットサン「GO+」インドネシアで価格は86万円と発表
 https://clicccar.com/2013/09/19/231291/ 

・トヨタ、ホンダなどASEAN向け超低価格車を発売 !
 https://clicccar.com/2013/09/12/230680/ 

・トヨタが新型SUV「フォーチュナー」をインドネシアで発表 !
 https://clicccar.com/2013/09/07/229824/

 (Avanti Yasunori)  

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる