ホンダ「モビリオ」アセアン向けで復活!【ジャカルタモーターショー2013】

2013年9月19日に開幕したジャカルタモーターショー(インドネシア国際モーターショー)において、ホンダは世界初公開となるアジア市場向けマルチパーパスビークル「モビリオ(Mobilio)」のプロトタイプを発表しました。

 

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日本で「モビリオ」といえば、初代フィットのセンタータンクレイアウト・プラットフォームを使って生まれたスライドドアの3列シートミニバンを思い出しますが、このモビリオはインドネシア市場に向けたマルチパーパスビークル。ショー会場で、ホンダの伊東 孝紳 社長は、次のようにコメント、注力ぶりをアピールしました。

「モビリオは、ホンダがインドネシア市場向けに開発した最初のモデルで、現地のお客様のご要望を十分に反映しながら、お求めやすい価格とホンダならではの高い品質を実現したモデルです。今後も現地のお客様のニーズに合わせた魅力的な商品を積極的に投入し、インドネシアでのビジネスをさらに拡大していきます」

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3列シートで乗車定員は7名ながら、全長4.4m以内と現地の市場ニーズに合わせたコンパクトなサイズとなっています。また、路面状況を考慮して最低地上高は185mmとSUVを思わせるクリアランスを確保しています。エンジンは4気筒1.5L i-VTECガソリンエンジンということです。

このモビリオ、生産は2014年1月からの予定です。

すでにアセアン向けの主力モデルとして発表されている、1.2L i-VTECガソリンエンジンを搭載した「ブリオ・サティヤ」についても、インドネシア市場への最適化、現地生産についてアナウンスがありました。

まず、20km/L以上という優れた燃費性能、完成車工場だけでなく現地部品調達率85%ということで、インドネシア政府の制定したLCGC(Low Cost Green Car)政策に適合することがアピールされました。

もちろん、製造は現地のピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(HPM)のカラワン工場。このブリオ・サティヤ(第一工場)とモビリオ(第二工場)によって、同工場の生産能力は2014年には20万台/年に成長するということです。

 

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(山本晋也)

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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