国産車、輸入車を問わず一部の高級車などに搭載されているヘッドアップディスプレイ(HUD)は、ドライバーの目の前のフロントウインドウに速度やカーナビのルートなどを表示する機能で、比較的古くから採用されています。
カーナビの課題である視線移動の抑制は、HUDや純正ナビのようにメーターパネル内に矢印などの簡易ナビを表示するといった手があります。カロッツェリアが「サイバーナビ」で用意する「AR HUD(拡張現実のヘッドアップディスプレイ)」は最先端で、ケンウッドもHUDモデルをリリースしています。
今回、パナソニックが「ストラーダRシリーズ」のオプションとして追加したのは、カロッツェリアやケンウッドのようにフロントウインドウの上部に設置するタイプではなく、純正HUDのようにメーターの真上に表示。
同社が「フロントインフォディスプレイ」と呼ぶHUD「CY-DF100D」は、ルートガイド中の交差点の右左折やインターチェンジなど、必要度の高い情報をダッシュボード上に設置したコンバイナを通してドライバーの見やすい位置に表示されます。
取付可能車種は、8月末時点でアルファード/ヴェルファイア、プリウスα、アイシス、シエンタ、ポルテ/スペイド、フィットハイブリッド、モコ、ムーブ コンテになります。
「Rシリーズ」にフロントインフォディスプレイを組み合わせるには、ナビ本体のバージョンアップが必要。価格はオープンですが、実勢価格は6万円前後です。
(塚田勝弘)