ベンチマークであるフォルクスワーゲン・ゴルフの上陸やボルボV40の躍進、好調のメルセデス・ベンツAクラス、日本再導入を果たしたフォード・フォーカスなど、輸入車の激戦区といえるのがCセグメントで、好調な輸入車販売を牽引しています。
新型ゴルフの圧倒的な完成度には驚かされますし、フォーカスのダイレクト感のあるハンドリングも個人的にはかなり惹かれますが、忘れてはならないのがBMW1シリーズ。
街中のコーナーをひとつ曲がるだけで思わず微笑みたくなるのは、1シリーズだけかもしれません。
路面から近い位置に座り、重心の低さを感じさせるのもスポーティ度満点ですが、前後重量配分を極力イーブンに近づけるBMWの手法により、FRの中でも抜きん出た回頭性の高さを実感できます。
さらに、SUVのX1ではややチープな印象だったインパネも(X1も一部改良で改善しています)1シリーズではまったく感じせず、運転席に座っている分には「3シリーズじゃなくてもいいじゃん!」と思わせるほど。
さて、前置きが長くなりましたが、今回の一部改良でBMW「116i」と「120i」に通信モジュールが搭載されたほか、「iDriveナビゲーション・システム」が標準化されました。
FRというストロングポイントを持っていても、新型ゴルフやV40の価格設定はインポーターも気になるはず。さらに、歩行者検知機能付「衝突回避・被害軽減ブレーキ」を含む「ドライビング・アシスト・パッケージ」も1シリーズ全車(5ドア)にオプション設定されています。
通信モジュールの搭載で乗員と車両を見守る「BMW SOSコール」、「BMWテレサービス」を「116i」と「120i」のエントリーグレードをのぞき標準搭載。
「iDriveナビゲーション・システム」は、インパネ中央最上部にある8.8インチワイドディスプレイを手元のコントローラで操作できる最新インターフェイスで、コントローラ上部にタッチパッドを追加し、指による文字入力や地図の拡大も可能になっています。
これらの装備追加でも価格は据え置きで、130ps/220Nmの1.6Lの直列4気筒DOHCツインパワーターボを積む「116i」が308万円、「116i Sport/Style」が328万円、「116i M Sport」が348万円。
同じ1.6Lツインパワーターボでも170ps/250Nmと、出力とトルクが異なる「120i」が367万円、「120i Sport/Style」が397万円、「120i M Sport」は407万円。
また、別次元の速さを誇る320ps/450Nmを発揮する、3.0Lの直列6気筒ツインパワーターボを搭載する「M135i」は550万円です。
(塚田勝弘)