トヨタが、WECのレーシングマシンであるTS030の技術を利用して生み出すというハイブリッドレーシング・コンセプトモデルをフランクフルトショーに出展すること、その最高出力が400馬力で既存モデルをベースにしていることを発表していますが、ついにベースモデルが何になるかが明らかとなりました。
ベースに選ばれたのはヤリス(日本名:ヴィッツ)。日本でも3ドアボディにターボエンジンを搭載したヴィッツGRMNターボが200台限定で販売されるとアナウンスされ、あらためて注目を集めているコンパクトハッチですが、この「ハイブリッドレーシング」のベースモデルにも、ヤリスの3ドアが選ばれています。
製作はTMG(Toyota Motorsport GmbH)が担当。WRCやWTCCに使われる1.6リッターターボのGRE(グローバルレーシングエンジン)と前後にモーターを配した電気4WDを組み合わせることにより、400馬力を発揮するよう。また、蓄電装置には、TS030譲りのスーパーキャパシタが採用されているとも発表されています。
EVレーサーの開発にも力を入れているTMGだけに、その仕上がりが気になるところ。また、THSとは異なる2モーターハイブリッドとなっている可能性も考えられ、新しいトヨタ・ハイブリッドシステムの先行公開としても見逃せないコンセプトカーとなりそうです。
■関連記事
謎の「トヨタ・ハイブリッドR コンセプト」フランクフルトショーで発表
https://clicccar.com/2013/08/14/227809/
トヨタ「ハイブリッドRコンセプト」既存モデルベースの400馬力ハイブリッド!?
https://clicccar.com/2013/08/15/227826/
200台限定ヴィッツGRMNターボは270万円!
https://clicccar.com/2013/08/08/227517/
(山本晋也)