【第2弾】90年代のザ・ベスト10がすべて本で楽しめる電子書籍

「モーターファン別冊・すべて本」の電子本キャンペーン第2段は「90年代ベスト10」。90年代の新型車は、「個性重視の前半」と「ファミリー回帰の後半」に大きく傾向が分かれるのが特徴です。今回のすべて本「90年代ベスト10」の上位は、軽の直3から直6、ロータリー、ボクサー6、更にはV6のスーパーカーに至るまで、前半に登場した個性豊かなスポーツ・スペシャリティーカーに人気が集中していました。1冊250円で堪能できるキャンペーンは8月18日(日)迄ですから、どうぞお急ぎあれ〜!

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■第1位 第100弾 HONDA ビートのすべて

90年代の栄えある第一位は「ホンダビート」です。制約だらけの軽自動車規格で、オープン&ミッドシップという「クルマ好きの夢」を2つも叶えてくれたクルマでした。当然ボディはビート専用設計で、高回転チューンのNAエンジンを搭載。運転席のスペースを拡大するために、助手席をドア側にオフセットする等、創意工夫に溢れていました。そして今20年の時を越えて、ホンダは新たな軽オープンスポーツを開発中ですから、期待大です!

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■第2位 第91弾 NSXのすべて

90年代、泣く子も黙る国産スーパーカーといえば「NSX」をおいて他にありません。当時不可能と言われた「オールアルミボディ」を世界で初めて実現。若き日の伊東社長が、チーフエンジニアとして開発ストーリーに登場しています。またV6のDOHC3Lエンジンをミッドに搭載し、切れ味鋭いレスポンスと軽量アルミボディによる高次元ハンドリングを両立。更にNSXは、万人が日常的に乗れる快適性と信頼性を備えていました。

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■第3位 第115弾 RX-7のすべて

アニメ「頭文字D」にも登場するのが、FDこと3代目「アンフィニRX-7」。とにかく理屈抜きでカッコイイ。斬新で美しく塊感のあるシルエットは、今でも通用するデザインだと思います。ロータリーターボをフロントミッドに搭載したFDは、軽量ボディと回頭性を活かした「ピュアスポーツ」の呼び名に相応しいクルマでした。

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■第4位 第114弾 カプチーノのすべて

軽自動車の雄・スズキもスポーツカー市場に参戦し、FRの本格2シータースポーツ「カプチーノ」を送り出しました。オープン&タルガトップ&Tバールーフ&クローズの4WAYルーフとパワフルな直3DOHCターボ、そして後に追加されたATが自慢でした。「ピッコロスポーツ」の愛称どおりの、キュートで軽量・高性能なFR軽スポーツでした。

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■第5位 第124弾 オートザム AZ-1のすべて

マツダは、カウンタックのお株を奪うガルウイング&ミッドシップの軽スポーツ「オートザムAZ-1」を発売。外装パネルにはプラスティックを採用し、まるでカートのような機敏な走りを実現していました。開発責任者は初代ロードスターの主査を務めた平井さんで、開発ストーリーには裏話が満載です。ちなみにスズキ製エンジンを搭載した縁で、後にスズキには「キャラ」の名でOEM供給されましたね。

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■第6位 第84弾 ユーノスコスモのすべて

ロータリーの最終形態とも言うべき3ローター・ターボを搭載したのが「ユーノスコスモ」でした。超絶スムーズでパワフルなエンジンフィールは何物にも代えがたい一方、実用燃費は相当厳しかったようです。まさにマツダのバブル期を象徴するような、ゴージャスで独創的でクルマでした。

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■第7位 第108弾 アルシオーネ SVXのすべて

スバルも、スペシャリティーカー市場に「アルシオーネSVX」を投入しました。スバル独創の水平対向6気筒3.3Lと4WDを組み合わせたシンメトリカルレイアウトに、ジウジアーロがデザインしたブラックキャノピー・ボディを換装。ゆとりの長距離ドライブを実現する、4WDグランドツアラーでした。

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■第8位 第133弾 新型スープラのすべて

セリカXXが3代目にモデルチェンジする際に「スープラ」と改名、米国名に統一されました。この頃はトヨタの直6エンジン全盛期で、直6・3LのNAとターボを搭載。大排気量のアメリカンFRスポーツとして登場しました。最高出力280馬力の自主規制時代とはいえ、ライバルがGT-RやRX-7、GTOですから、あらためて凄い時代だったと実感します。

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■第9位 第244弾 S2000のすべて

「S2000」は、ホンダが創設50周年の節目に送り出したスポーツカーで、S800由来のS(スポーツ)に相応しく、徹底して走りを追求しました。直4の2L・V-TECエンジンを極限までチューンして250馬力を搾り出し、フロントミッドに搭載。ソフトトップのオープン2シーターながら、ドライビングテクニックがないと乗りこなす事ができない超硬派なFRスポーツカーでした。

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■ 第10位 第81弾 プリメーラのすべて

世界一の運動性能を目指した日産の「901活動」は、FRではR32スカイラインを産み出し、FFではスペイン語で「1等」を意味する「プリメーラ」を誕生させました。FFセダンの常識を破り、フロントにマルチリンクサスを採用して、精緻なハンドリングを実現。塊感のあるシルエットは、広い室内とトランクを両立しながら、存在感を発散していました。

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(拓波幸としひろ)