連日の猛暑でバテてませんか?先日、高知県の四万十で4日連続40度越えを記録しましたが、実は北海道も例外ではなく40度に達した地域があったんですよ!
暑い日にこそ熱いものを食べた方が発汗作用が促され夏バテ防止にもなるといいます。そこで今回は北海道のラーメンをご紹介します。
まずは南の玄関口、函館から。道南だけあって函館の気温は本州と変わりありません。
写真は【函館麺厨房あじさい 紅店】の、味彩(あじさい)塩拉麺(700円)。あっさりとして、麺は硬め。本店は五稜郭ですが、千歳や札幌にも支店があります。どこでも同じ味だと思いきや、同行した友人は「千歳店の方が好み」と言っていました。
ちなみに函館ラーメン=塩、というイメージが強いですが、地元の方は味噌ラーメンをよく食べるんだそうです。
函館から南西に約70km、青森県の竜飛岬の方が近いという松前町。道の駅【北前船 松前】のレストラン【松前食堂】の荒磯ラーメン(740円)です。スープは塩、ホタテや昆布の出汁が効いてます!それにエビやあさりはにんにくバターで味付けされていてコクがある。レストランからは津軽海峡が一望でき、青森まで見渡せます。
道南・檜山地方、奥尻島へのフェリーも発着している瀬棚(せたな町)のシンボル【三本杉岩】そばにある【わっかけ岩】。瀬棚海苔ラーメン(800円)、味噌・醤油・塩の中から塩をチョイス。どうですか、この麺を覆い隠すほどの1枚海苔! 海苔に自信がなければできません。ちょっと炙ってあり、風味がとてもいいです。ネギも辛くないし、細部にまで気配りされていると感じます。店舗2階の食事スペースはもちろんオーシャンビュー、海水浴場・キャンプ場にも隣接しています。
お次ぎは道央・胆振(いぶり)地方へ。たまにはちょっと目先を変えて、道の駅【みたら室蘭】に隣接する屋台村の【えぞ一番】というお店でカレーラーメン(750円)を食べてみました。カレーも夏バテ防止に最適なメニューなので一石二鳥!? ちょっと唐辛子が入っていて、この日、夏風邪をひいた病み上がりだったせいもあって辛さが喉に染みました。ラーメンにワカメはよくある組み合わせですがカレースープにはどうかな〜?
室蘭やきとりに続けと、数年前から室蘭の新名物として売り出し中です。
もうひとつ変わったところでは、かれこれ10年くらい前に登別でちょっとしたブームになった牛乳ラーメンを探してみたのですが、見つけることができませんでした。調べてみたら【炭火焼とラーメンの店 いせくら】で今も提供しているようです。中標津でも牛乳ラーメン(ミルクラーメン、ミルキーラーメン、ホワイトラーメンなど)が密かなブームらしい。
道央の東側、日高地方の襟裳岬では年間290日以上も風速10mを超える風が吹くというだけあって、気温が高くても涼しく感じます。
襟裳岬レストハウス内にある【かねこ食堂】のえりもラーメン(800円)は海藻の香りが漂い食欲をそそります。海藻やツブ貝がたくさん入っていて、出汁も効いてる。最初にスープを飲んだ時は塩っぱいかなと思ったけど、海藻やお野菜が中和してくれるので結果的にちょうどよかったです。
北海道の中心地・札幌はラーメン激戦区。そんな中で札幌の友人がオススメしてくれたのは、すすきの新ラーメン横丁にある元祖札幌ラーメン【もぐら】の、もっともオーソドックスといえる味噌ラーメン(700円)。ここには3度ほど連れていってもらっているのですが、いつも飲み会のシメなので記憶が曖昧なのが申し訳ないです。並みいる男性陣を差し置いてわたしだけが完食したらしいので(記憶にない)、よほど胃に染みたんだと思います。1度くらいはシラフで食べたい。
一気に道北・上川地方へ。上川町は自称「ラーメン日本一」を掲げるラーメンの町で、小さな町内なのにラーメン店がたくさん。滅多にオーダーしないのですが、【きよし食堂】での一番人気は醤油とのことで素直に醤油ラーメン(800円)をオーダー。これがまた美味!豚骨ベースですがまったく臭みがなく、まろやかなコクのあるスープはお持ち帰りしたいくらいでした。
昨年、最北端の駅・JR宗谷本線 稚内駅がリニューアルし、近代的な駅ビル【キタカラ】が誕生するとともに道の駅【わっかない】としても共用オープン。周辺の再開発に伴い、人気ラーメン店【たからや】も移転しました。といっても駅前ロータリーの目の前です。
メニューは塩ラーメンと醤油ラーメンのみで、どちらも600円(大盛りは+100円)。黄金スープの表面に脂がたくさん浮いています。出汁が効いてて美味しい!麺が柔らかすぎるのがちょっと残念。
いよいよ日本最北端の地・宗谷岬へ到達。宗谷岬といえば風が強いことで有名ですが、実はデータ上は襟裳岬がトップなんだそうです。
「ラーメンは北へ行くほどうまい」といわれますが、なるほどわたし的にもここ【間宮堂】が一番お気に入りです。塩帆立ラーメン(700円)には大きな帆立が丸ごと1個、黄金色のスープにサラっとした上品な脂、帆立の旨味、コクがあって濃厚!ただ、ここも麺はやわらかめ。ずっと湿度が高かったせいかも知れません。
もうお気づきと思いますが、旭川ラーメンを食べてないんです。上川町も旭川ラーメンと言えるかも知れませんが…。
それから道東地方、尾岱沼では北海シマエビラーメン、根室ではカニラーメン、厚岸では牡蠣ラーメンなどを食べましたが正統派ラーメンとしてよりカレーラーメンや牛乳ラーメンと同様、見た目のインパクト・ネタとしてオススメです。
それから最後に、気になっている方がいらっしゃるかも知れない1枚目の写真のラーメンは、天売島フェリーターミナル前にある食堂の海鮮ラーメン(1,100円)です。この魚貝類の量!反則ですよね(笑)
(松本しう周己)