先に行われた第23回参院選は戦前の予想どおり自民党の圧勝で終わりました。選挙中は選挙カーが市町村を駆け巡り各候補のアピールを行っていましたが、気になるのは選挙カーをどのように手配しているかということ。
参院選は17日間、衆院選は12日間という選挙運動期間を考えると車両を購入するにはコストがかかりすぎ、じゃあリースやレンタカーを借りるにしても候補者の看板などを設置しなくてはならないため簡単には借りることができなそうです。
そこで筆者の知人である国会議員秘書に選挙カー事情を聞いたところ「選挙用レンタカーを借りるケースがほとんど」と答えてくれました。
知人事務所が選挙でクルマを借りるリース会社Aでは、
・スピーカー×4
・アンプ1式
・有線マイク2本
・アルミ枠看板
・取りつけ費用込み(ただし看板デザインは別途必要)
と選挙カーに必要な装備を備えたハイエースバンが12日間で88万950円からレンタルしているそうです。
車両はハイエースのほかに、アルファードなどのミニバンに加え、プリウスなどのハイブリッドカー、プロボックスなどの小型バンタイプの用意もあるそうです。
また別のリース会社Bでは軽バンベースの選挙カー(看板、音響など設置済み)を19万8000円で貸し出していました。
リース会社は地域のインフラに合わせスピーカーを車体上部に設置する看板の上に乗せるタイプや、車高をおさえるために内蔵するタイプなどを選ぶことができるなど細かい注文にも応じることができるようです。
駅前で見かけるルーフの上で演説できるタイプの車両もリース会社Aでは準備できることをアピールしていました。
なお選挙カーに必要な看板のデザインやボディラッピングなどもリース会社がやってくれます。ラッピングにかかる費用はボディ全面をラッピングすると30万円から、左右一部では5万円から(リース会社A)になります。
前記、議員秘書いわく各選挙事務所によっておさえているリース会社があるようで車両の取り合いは聞いたことがないとのこと。
しかも車両ではなく選挙カーに必要なマイクや看板などだけをリースする会社もあるとのこと。私たちが思っている以上に選挙カーや関連グッズを扱うリース会社は多いようです。
【テヅカ ツヨシ】