日産自動車が7月25日、第1四半期(4月~6月)の決算を発表しました。
それによると、売上高が2兆5,121億円(前年同期比+17.6%)、営業利益が1,178億円(同-2.4%) 利益率4.7%、純利益が820億円(同+13.5%)となっています。
第1四半期の販売実績内訳では北米が39.6万台(前年同期比+17.0%)と全体を牽引したものの、日本国内が13.5万台(同-4.4%)、中国が28.4万台(同-15.1%)、欧州が15.1万台(同-9.8%)、その他の市場が20.4万台(-10.7%)といった状況で世界販売では117万台(前年同期比-3.3%)と前年実績を下回る結果に。
これは不安定な中国市場と欧州の長引く景気停滞が販売に影響を及ぼしている為。
一方、円安効果による輸出採算の改善が営業利益を698億円押し上げており、コスト削減438億円と合わせて前年比+1136億円の大幅な利益増に。
これにより販売台数低下による収益減を差し引いても純利益が昨年比で97億円増大。
カルロス ゴーンCEOによると、「第1四半期の市場環境は厳しいものとなったが、第2四半期以降は新商品の発売が着実に業績に貢献すると見込んでおり、日産の業績は当初の年度見通しに沿って順調に推移している」としています。
同社は第2四半期以降、米国で「ローグ」やインフィニティ「Q50」を発売する予定で、中期経営計画「日産パワー88」に基づき、今後も2016年度までに平均して6週間に1車種のペースで積極的に新型車を投入する模様。
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