あちこちで次期フィットのスクープが掲載されているせいか、公式に新型フィットハイブリッドの外観写真と燃費が公表されました。注目の燃費は36.4km/L(JC08モード)で、プラグインハイブリッドを除くと国産最高を達成。
ホンダはアコードハイブリッドに搭載した「i-MMD(intelligent Multi-Mode Drive)」のほか、コンパクトカー向けの1モーターの軽量コンパクトなハイブリッドシステム「SPORT HYBRID Intelligent Dual Clutch Drive(i-DCD/スポーツ・ハイブリッド・インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)」を次期フィットで初めて採用。
さらに次期レジェンドには、スポーツハイブリッドの「SH-AWD」が搭載されます。
この「SPORT HYBRID i-DCD」は、アコードハイブリッドのエンジンと同じように、1.5Lの直列4気筒エンジンに「アトキンソンサイクル」を採用して高効率化を図り、高出力モーターと7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載。バッテリーはもちろんリチウムイオンで、IPU(インテリジェント・パワーユニット)を組み合わせています。
従来の「IMA」とは異なり、「SPORT HYBRID i-DCD」はエンジンとモーターを接続、切断することでモーター走行の「EVドライブ」が可能で、エンジンとモーターの「ハイブリッドドライブ」、エンジン走行のみの「エンジンドライブ」の3モードが自動的に選択されます。
「SPORT」がつく次期ハイブリッドシステムですから、乾いた雑巾を絞るように得た燃費ではなく、スポーティな走りも期待できる次期フィットハイブリッド。軽自動車も含めたコンパクトカーの燃費競争はさらに激化すること必至です。
(塚田勝弘)