新型フィットには現行型と同じように1.3リッターと1.5リッターエンジンが設定されています。両エンジンともに新開発され、ハッキリとキャラクターが分けられています。
1.3リッターは燃費を重視したアトキンソンサイクルとなり、100PS/12.1㎏-mを発揮。こちらは現行型に比べると、多少最大トルクが下がったこともあり、加速性能も幾分マイルドになった感じです。
市街地では必要充分といったレベルですが、現行型が1.3リッターでも結構キビキビ走ってくれていたのと比べると、穏やかな動力性能となっています。履いていたタイヤがエコタイヤだったこともあり、フットワークも安定志向で、ハンドリングの軽快感も抑えられています。そのぶん燃費に関しては、クラストップの低燃費を達成しているようです。
1.5リッターエンジンは新開発の直噴となり、132PS/15.8㎏-mを発揮。こちらはホンダらしい張りのあるエンジンで、アクセル操作に対してレスポンス良く吹け上がり、スムーズに加速してくれるので、気持ちいいパワートレインです。
1.5リッターには標準車も用意されていますが、メインはスポーティグレードのRS。RSには専用のサスペンションチューニングが施されているので、ハンドリングもスポーティに仕上げられています。パワステの特性も1.3リッターとは異なっているので、正確性の高いステアフィールになっています。CVTにはパドルシフトが装備され、6MTも設定されているのでシフトワークも楽しむことができます。
ガソリン車もアイドリングストップや、減速エネルギーを効率よく蓄えるためにキャパシタを採用するなどして、燃費性能を追求しています。ガソリン車の燃費はまだ公表されていませんが、こちらも期待できそうです。最初はハイブリッドに話題が集まりそうですが、ガソリンエンジン車も大幅に進化しているので、そちらにも注目してください。
(岡島 裕二)