7月末に本国ドイツでデビューを果たすBMW i3は、100%ピュアEV、その上のi8はプラグインハイブリッド(PHV)。PHVはi8だけでなく、BMWなのにFRではなくFFを採用すると昨年のパリサロンでアナウンスされたアクティブツアラーコンセプトには、1.5Lの直列3気筒ツインタワーターボに加えて、前輪はエンジン、後輪をモーターが駆動する4WDのPHVも用意されます。
今回フォトデビューした「コンセプト・アクティブツアラー・アウトドア」はPHVで、全長4350×全幅1833×全高1576mmという3シリーズツーリングよりもやや短めのボディサイズ。
最大の見どころは、荷室側面にレールが埋め込まれた新しい積載システムによりロードバイクなど自転車が2台スマートに積載できる点で、床下にはサドルなどのパーツも収納できるのがユニーク。
ゴールド系のオレンジにペイントされたエクステリアは、ベースの「コンセプト・アクティブツアラー」と大きく変わりませんが、20インチのアルミホイールや専用ボディカラーがアクティブかつスポーティな雰囲気をもたらしています。
ルーミーなインテリアは、宙に浮いているように見えるセンターコンソールが印象的で、高めのヒール段差によりアップライトな乗車姿勢になるのも特徴。また、SIMカードが搭載な車内ディスプレイシステムはウェブラジオやSNSへのアクセスが可能です。
走行モードは最近のBMWで採用されている「COMFORT」、「SPORT」、「ECO PRO」を用意し、とくに「ECO PRO」モードでは容易に実燃費を向上させることができます。
環境面では、自社開発の電気モーターを搭載し、リチウムイオン電池を搭載するプラグインハイブリッドシステムにより、2.5L/100km、60g/kmを達成しています。ピュアEVとしては約20マイル(約32km)走行でき、欧州では220Vでの充電が可能。最高出力は140kW(190ps)超で、0-100km/h加速は8秒以内、最高速は約200km/hに到達します。
ちなみにピュアEVのi3は、日本では急速充電器の「チャデモ」に対応させる予定だそうですから、日本に導入されれば使い勝手も良さそうです。
(塚田勝弘)