従来にない価格戦略も功を奏し、メルセデス・ベンツとして過去10年間で最高のスタートダッシュを決めたAクラスをはじめ、Bクラスも好調。新型GLクラスやEクラスもビッグマイナーチェンジを果たすなど、隙のないモデルラインナップを構築しているメルセデス・ベンツ。
しかし、「ベンツ=セダン」というイメージを抱いている人が少なからずいるはずで、そのエントリーモデルであるCクラスの現行型W204は、2007年登場と6年の歳月を経ていますから次期モデルの噂も出始める頃です。
ですが、メルセデス・ベンツの凄みは、モデル末期だろうが手を抜かずに安全装備を含めた最新装備をマイナーチェンジや一部改良時に惜しみなく投入するところで、久しぶりに広報車に乗ると装備がかなり変わっていて驚かされることがあります。
8月1日から発売される最新のCクラスも同様で、5つのミリ波レーダーセンサーと1つのカメラを使って前方や左右後方の車両や障害物との距離、相対速度を測定し、自動的にブレーキを作動させて衝突の危険性を低減する「レーダーセーフティパッケージ」を標準化(C180のセダン/ステーションワゴンはオプション)。従来は人気のオプションでしたが、これにより12万円お得になります。
また、ワゴンには電動でリヤゲートが開閉する「EASY-PACK自動開閉テールゲート」を標準装備。ボタン操作で自動開閉するだけでなく、開口部の高さを任意で設定することができます。
さらに、オプションとしてC180のセダンとワゴン向けに、「インテリジェントライトシステム」や「アダプティブハイビームアシスト」など夜間走行時の視認性、安全性を高める「アドバンストライトパッケージ」を5万円引き下げた15万円で設定するなど、商品力を高めています。
C200アバンギャルド、C250アバンギャルド、C350アバンギャルドの各セダンとワゴンに本革シートを4万4000円安の24万円で再設定しているのも朗報でしょう。
C180の399万円は変わらず、C63 AMGステーションワゴンは10万円高の1105万円までと幅広く、全12モルを用意しています。
■メルセデス・ベンツ「Cクラス」
(塚田勝弘)