三菱アウトランダーの衝突被害軽減ブレーキが欧州で高評価【動画】

三菱がアウトランダーから搭載をはじめた予防安全技術「e-Assist」が実現した衝突被害軽減ブレーキが欧州の自動車アセスメントであるユーロNCAPにおいて高評価を受け、 「ユーロNCAPアドバンスド賞」を受賞しました。

 

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日本仕様のアウトランダーには、実質9.5万円プラスで搭載できる予防安全技術「e-Assist」は、追従クルーズコントロール(ACC)、衝突被害軽減ブレーキ(FCM)、車線逸脱警報(LDW)の3つから構成されていますが、今回「ユーロNCAPアドバンスド賞」が優れた予防安全技術として評価したのは、アウトランダー欧州仕様に搭載している「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM:Forward Collision Mitigation System)」となっています。

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「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」は、フロントバンパー裏に設置された77GHzのミリ波レーダーをロングレンジ・ワイドレンジに切り替えながら、前方車両との距離や相対速度を監視し、前方車両の減速・停止等による車間距離の減少をいち早く検知。警報や自動ブレーキで、前方車両との衝突回避や衝突被害軽減に貢献するものです。

前方車両との速度差が約30km/h以内(例えば、前方車両が停車時、自車の車速が30km/h以下)の場合、自動ブレーキで減速・停止することで、衝突を回避。30km/h以上の速度差がある場合には、自動ブレーキでの減速により、衝突被害の軽減を図るという内容は、欧州仕様・日本仕様とも共通の内容となっています。 

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なお、アウトランダーはユーロNCAPでの衝突安全性能試験でも最高評価となる5★を獲得、まさに安全に優れたクルマとなっています。

■関連リンク
ユーロNCAPアドバンスド賞・受賞ページ
http://www.euroncap.com/rewards/mitsubishi_fcm.aspx

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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