「プリウス」や「CX-5」のクリーンエネルギー車補助金が減額に!

「EV」、「PHV」、「クリーンディーゼル車」に対する経済産業省の補助金公募が今年も5月30日から始まりました。 

これは導入初期段階のため「コストが高い」等の課題を抱えている次世代自動車について、政府が購入費の一部を補助しているもの。 日産 リーフ

2013年度予算額は292億円で公募は「一般社団法人次世代自動車振興センター」が実施。公募期間は2014年3月7日(金)までとなっています(予算枠を超過する場合は3月7日以前に終了する可能性も) 。

補助対象は登録日が2013年4月1日~2014年2月28日の車両で、補助を受けるには2014年2月28日までに車両登録(届出)を完了し、車両代金全額支払いを完了した上で3月7日(必着)までに申請書類提出が必要となります。 

クリーンエネルギー車 補助金公募
クリーンエネルギー車 補助金公募

基本的には昨年の制度がベースになってはいますが、今年は補助金の計算方法が変わっており、昨年よりも補助が減額となる場合が有ります。 

ちなみに昨年の制度では以下の2つの金額のうち、低い方の額となっていました。 

 ・100万円 

 ・(車両定価 - ベース車から算出した基礎額)×0.5 

これに対して今年の制度では「補助率」がクリーンエネルギー車の価格低減を促進するポイントになっており、マイナーチェンジ等による値下げが無ければ補助率が2/3となるシステムに。 

具体的には以下の金額のうち、どちらか低い方が適用されます。 

 ・(車両本体の定価 - 基準額※)× 補助率 

 ・補助金交付上限額(車両区分毎に設定)
   EV及びPHV:28~85万円、クリーンディーゼル車:1~35万円、
   側車付二輪EV:21~30万円、原付:3~7万円 

※基準額 = 調整額+基礎額 

・調整額 EV:50万円、PHV:40万円 クリーンディーゼル車:20万円
・基礎額 クリーンエネルギー車として必要な仕様以外の仕様差を調整して算定したベース車両の価格

クリーエネルギー車補助金の考え方
クリーエネルギー車補助金の考え方

以上の考え方のもと、車種毎に作られた補助額一覧がこちら。 

現時点で補助率が100%となっているのは、2013年4月から約30万円値下げしたEVの「日産リーフ」とクリーンディーゼルの「日産エクストレイル」の一部グレードのみで、今年に入って車両定価に変更が無いトヨタ「プリウスPHV」は45万円から33万円に、マツダ「CX-5」のディーゼルモデルは18万円から10万円にそれぞれ補助金が減額されています。 

■経済産省 Webサイト
http://www.meti.go.jp/

■一般社団法人 次世代自動車振興センター
http://www.cev-pc.or.jp/ 

・補助制度の仕組み
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/cev_shikumi.html 

・補助対象車両一覧
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/meigaragotojougen.pdf

 (Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=222487

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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