トヨタは400kWへパワーアップした電気自動車でパイクスピーク連覇を狙う

2012年のパイクスピーク・ヒルクライムにおいて奴田原文雄選手のドライブによりEVクラスで優勝したトヨタEV P002。2013年はパイクスピークで多くの実績を持つ大ベテラン、ロッド・ミレン選手へと交代、マシンの大幅にアップデートするとアナウンスされていましたが、そのスペックが発表されています。

 

 2013 Pikes Peak Testing12

前後に巨大なウイングスポイラーを備えた姿は、まさしくパイクスピークスペシャルといった雰囲気。トヨタUSAワークスカラーも自信の程をのぞかせます。

2013 Pikes Peak Testing11

電気自動車でのパイクスピーク・ヒルクライムは初挑戦となるロッド・ミレン選手も「最高のバランスに仕上がった。タイヤのグリップが低下しても、しっかりと路面を捉えて走ることができる」と、この空力リファインを評価しています。

そして、公表されたパワートレインなどのスペックは以下の通り ※( )内は2012年のスペック

最高速度:230km/h (240km/h)
最大トルク:1200Nm (900Nm)
最高出力:400kW (350kW)
最高回転数:6000rpm (5000rpm)
ギアレシオ:3.13 (2.5)
バッテリー総電力量:42kWh

 

モーターの許容回転を上げつつ、ギアレシオは加速性能重視のセッティングとしているようです。 

2012_PPIHC_EV_P002_001__mid

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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