今年の梅雨は例年よりも長めになると言われている2013年。当然、雨のドライブをする機会も増えてきます。
「雨天での交通事故は何倍もの確率になる」といいますが、首都高速道路株式会社の調べによると、首都高における一時間当たりの事故発生件数は、晴天時が1.1件なのに対して、雨天時には5.1件に跳ね上がるそうです。
そうした傾向は、高速道路でも、一般道でも同様です。
そこで、雨天での安全運転に向けた注意ポイントを5つにまとめてみました。
1.雨の降り始めはすべりやすい
雨の降り始めは、スリップしやすい傾向にあります。ドライバーが晴れているときの感覚で走ってしまってスリップ事故を誘発してしまうケースもありますし、また路面に浮いた土ぼこりと雨が合わさって滑りやすい状態になってしまうこともあります。
また、トンネルの出口から雨が降っているケースなどでは、ドライバーが驚いてしまいミスをしてしまうケースもあるといいます。雨に注意を促す電光掲示板が出ていることが多いので、そうしたチェックも大切です。
2.ワイパーを適切に使いましょう
雨が降ってきたら、ワイパーを作動させる。そんなことは当然だ、と思うでしょうが、ワイパーの作動速度を適切にすることも安全運転につながります。
多くのクルマでは、ワイパーの作動速度はインターバル・ロー・ハイといった具合に段階的になっていますが、雨の量に応じて、この作動速度を選ぶようにしたいもの。とにかくハイにして速く動かせば視界は確保できるというわけではありません。ちょっとした雨でワイパーを激しく動かすと、逆に視界は妨げられますし、乾いた窓をゴムがこすれることで、キーキー音が出て集中力をそがれてしまいがちです。
3.空調を利用して窓スッキリくもりなし
雨で事故が増えるのは道路が滑りやすいのに加えて、晴天時に比べて視界が悪くなるという悪条件も影響しています。
まずはワイパーを適切に使うこと。そして窓ガラスが曇る前に、デフロスターを作動させておけば安心。エアコンの操作パネルにデフロスターのスイッチなどがあることを再確認しておきたいものです。
4.車間距離は普段よりも長めがおすすめです
雨であっても、レースならば接触寸前のギリギリのバトルとなりますが、公道では安全第一。不意のスリップ、普段よりもブレーキをかけてから止まるまでの制動距離が伸びることを考慮して、車間距離は長めにしておくと安心です。
5.ヘッドライトを点けて存在をアピールしよう
ヘッドライトは暗い夜道で、前方を照らすためだけのモノではありません。ライトを点けておくことで、周囲のクルマなどに存在を示すことができます。
とにかく、距離をとって、お互いの存在を認識しやすいように工夫すれば、大きな事故につながる可能性を低められるというわけです。
冒頭で触れたように首都高では、 雨が降ると事故の発生率が高まるといいます。雨中のドライブは、それだけ危ないということを肝に銘じて、安全運転を目指したいものです。
■参考リンク
雨の日に事故が多発しています(首都高ホームページ)
http://www.shutoko.jp/use/safety/driver/rain
※画像はいずれもイメージです。
(山本晋也)