新型ゴルフはナント本国よりも日本での販売価格が安い! そのワケは?

5月20日(月)に日本でも正式発表された7代目VWゴルフ。 

発表会は国立代々木競技場 第一体育館を使って大々的に行なわれ、歴代ゴルフの展示に加えて、初代ゴルフや現行モデルのデザイナー、さらに美術学校の学生達をゲストに招くなど異例の規模となりました。 

新型ゴルフ発表会

狙うなら今でしょ !  話題の輸入1.6Lターボ3車を徹底比較 ! 」でお伝えしたとおり、今年1月にメルセデスベンツ「A180」が300万円を切る「284万円~」という魅力的な価格で登場。 

翌2月にはボルボV40が300万円を更に大きく下回る「269万円~」という戦略的なプライスタグを付けて導入され、1カ月強で受注台数4000台を突破するなど、各社が「打倒ゴルフ」を目指してミディアムコンパクト市場に参入。

俄かにCセグメントが激戦区と化したことでVWも思わず発表会に力が入ったものと推測されます。 という訳で、新型ゴルフの発表で出揃った競合3車のスペックを比較してみましょう。 

新型ゴルフ×競合車性能比較
新型ゴルフ×競合車性能比較

今回の7代目ゴルフは車両サイズの拡大にも拘わらず大幅な軽量化が図られており、スペック比較表から判るとおり、高張力鋼板の採用拡大やエンジンの小排気量化等で、競合2車よりも190kgも軽く仕上げられています。(トレンドライン/コンフォートラインの場合) 

その効果は絶大で、1.2Lで105psと控え目な出力ながら、1.6LのベンツAクラス並みのパフォーマンス(PW/TWレシオ参照)を確保しています。 

流石に0‐100km/h加速では10.2秒と約1秒程度の差がつくものの、小排気量エンジン搭載により、JC08モード燃費で21.0km/Lと他の2車を圧倒。年間2万km程度走行すると仮定すれば、4~6万円/年以上のランニングコスト差が出る計算に。 

また上級クラスの1.4L TSI のハイラインでは同社初となる2気筒休止システムが導入されており、こちらも同様に20km/L弱の燃費が確保されています。(0-100km/h加速 8.4秒) 

今回全車が自動車取得税、自動車重量税100%減税対象で、3グレード共に安全装備を充実させながらも先代モデルよりも8~30万円程度の価格引下げが行なわれました。 

しかも輸入車は従来から価格設定が本国よりも高めなのが常ですが、今回のゴルフでは現在のユーロ為替水準(130円/€)で換算すると本国価格よりも14~25万円も安い設定となっています。 (細部仕様差含む)

   グレード          欧州価格(130円/€)    日本価格
1.2 TSI トレンドライン     20,275€(263万円)  249万円
1.2 TSI コンフォートライン  22,225€(289万円)    269万円
1.4 TSI ハイライン        24,900€ (324万円)    299万円

 このように新型ゴルフは競合車を強く意識した価格設定となっており、今後更なる円安傾向で価格設定が変わる可能性も有ることを考慮すれば、今回も予備校やトヨタのCMではありませんが、「いつ買うか?  今でしょ !」となる次第。 

正式発売は6月25日(火)、デビューフェアは6月29日(土)、30日(日)に予定されています。 

■Golf 7 本国Webサイト
http://www.volkswagen.de/de/models/golf_7.html 

■Golf 7 日本Webサイト
http://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html 

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Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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