安倍政権が発足した2012年12月以降、日本の経済指標となる日経平均株価がそれまでの8,000円台後半から年末には1万円台の大台を突破。
株価はその後も上昇し続けており、5月20日時点の 終値は15,360円と、年初来高値を更新しています。これは2007年12月11日に付けた16,045円以来、約5年半ぶりの高値水準。
一方、昨年来1ドル70円台後半だった為替相場はその後、下落を続け、5月9日には遂に1ドル100円の大台を突破。さらに5月14日には1ドル102円代台に達しています。
以前にお伝えしたとおり、この円安傾向が自動車業界の営業利益に及ぼす影響は絶大で、トヨタの場合、昨年後半に低迷していた営業利益が今年に入ると、一気に約4倍に急拡大。
同様に日産も営業利益が約2.8倍に急拡大するなど、各社の経営状況に大きな変化が現れており、国内の主要自動車メーカー7社の2012年3月期の営業利益に於ける円安効果は合わせて約1兆円レベルにまで達しています。
こうした流れを受けて大手3社の株価も高値を更新し続けており、トヨタの場合、昨年までの3,000円台から4月には5,000円を突破、5月20日には6,590円まで上昇。
ホンダの株価も昨年までの2,000円台から急上昇中で、5月初めには4,000円台に突入、5月20日時点で4,275円となりました。
日産も昨年までの700円台から5月20日時点で1,225円まで上昇しています。
トヨタは2007年に株価が8,000円弱に達していた時期が有り、現在のペースで株価が上昇すればその当時のレベルまで復活する可能性も。こうした傾向はホンダや日産も同様。
自動車各社の経営状態を示すバロメーターとも言うべき株価の今後の動きが注目されます。
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