トヨタ、ベア2000円台回答と新卒採用への慎重姿勢から見えるもの

トヨタ自動車は2014年度春闘で労働組合に対して2,000円台のベアを提示する模様。実現すれば実に6年ぶりのベアに。

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同社の労働組合は定期昇給分で7,300円/月、ベアで4,000円/月を要求。

会社側は組合が求める4,000円には届かないものの、2008年時の倍以上となるベアや基準内賃金6.8カ月分の一時金について満額回答することで、政府が求める個人消費の活性化にも貢献できると判断、今月12日に正式発表を予定しています。 

一方で同社は4日、来春入社の新卒者を含む2014年度の採用計画数を1,350人と発表しました。 

2013年度の採用実績である1,352人に対して開発に携わる技術職、生産ラインに携わる技能職共にほぼ同水準に据え置いています。 

TOYOTA

4月の消費税増税での駆け込み需要反動減など、当面需要減が続くとの見方から、2012年以降、決算で高水準の純利益増が続いているものの、固定費に影響を及ぼす採用人数については慎重な姿勢を崩していないことが上グラフより読み取れます。

トヨタ自動車は2000年代前半からの業績好調に支えられて新卒採用数を拡大、2007年の3,667人をピークに増員が続きましたが、その後リーマンショックによる業績悪化を受けて採用人数を大幅に抑制。(過去最多は1984年度の4,736人) 

2009年に前年比で1,500人減の1,233人まで急減させた後、ほぼ1,300人レベルでの採用が続いている状況。

TOYOTA_2014              (出展 トヨタ自動車)

こうした傾向は安倍政権によるアベノミクス効果の先行きが現時点で読み切れない状況を如実に物語っているとも言えそうです。

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 (Avanti Yasunori) 

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