「GTI」といえばゴルフ、「GTi」といえばプジョー。後者は205を思い浮かべるか206か207かは世代によって異なるでしょう。1972年生まれの私は、1984年登場の205GTiを街中で見たのは新車よりも中古車の方が多かったかもしれません。
小粋というよりもかなり辛口なプジョーのホットハッチといえば、やはり205GTiが代表格なはず。プジョー208は、ボディのダウンサイジングも敢行されましたから、真の意味でのGTiの復権には最適な素材といえるでしょう。
「208GTi」が初披露されたのは昨年9月のパリモーターショーで、7月1日から「208XY」と併せて発売が開始されます。「208GTi」は、1.6L直列4気筒DOHCターボを搭載し、200ps/6000rpm、275Nm/1700rpmという現代のホットハッチにふさわしいスペックを実現。
外観では、グリル下側の赤いラインやリヤクォーターピラーやリヤゲートに用意される「GTi」専用エンブレムが目を惹きます。ツインスポークの17インチアルミホイールからのぞく赤いブレーキキャリパーや横長のエキゾーストフィニッシャーもらしさ満点ですね。
インテリアは見るからにホールド性の高そうなバケットタイプで、ブラックナッパーレザー/ファブリックのシート表皮と赤いアクセントが与えられています。
パリモーターショーでの反響が大きく、待ちに待ったという方も少なくないでしょう。気になる価格は299万円で、右ハンドルの6MTのみの設定です。
(塚田勝弘)