「水陸両用車」と聞いて思い浮かべるのは、映画「007」で、ジェームス・ボンドが運転(操縦?)していたロータスや、軍用の無骨な車両をイメージしますが、実際に買うことができる車両もあるようです。
米国では、日本円で300万円超えぐらいの価格で購入可能な水陸両用車がリリースされていますし、日本国内でも特殊車両を専門に扱っている会社で「MAX」というシリーズの水陸両用車が販売されています。
バイクのエンジンを使ったホビー色の強い水陸両用車
Gibbs Sports Amphibians社が、米国で販売しているのは、単車(BMW)のエンジンを使って、陸はタイヤ走行 & 水上はジェットスキーの要領で走る「Quadski」です。
公式サイトでは、エンジンなどのスペックと共に、「地上&水上」それぞれを、爽快に走る様子が動画で公開されています。
1300ccのエンジンで、水陸ともに時速45マイル出せるとのこと。だいたい時速70キロぐらいですね。
陸上では、4輪のATVスタイル。水上では、安定した大型ジェットスキーのような乗り物になっていて、体はむき出しです。70キロも出せれば、十分楽しめそう。
スポーティな車体なので、荷物を積むスペースが難しいようですが、単純に走って楽しむだけでなく、釣りや河口のバードウォッチングなんかでも、活躍してくれそうな一台です。
無骨なスタイルは、アウトドア派の貴方にピッタリ「MAX」
日本国内にも販売代理店があり、オーナーのオフ会なども行われているのが、六輪の水陸両用車「MAX」です。こちらは、軍用の水陸両用車っぽいスタイルで、「男のマシン」という感じ。
気になるお値段は、シンプルな2人乗りのタイプで170万円~。4人乗りは200万円前後から用意されています。
ハンドルを使って左右に曲がる「ステアリング」方式ではなく、左右のタイヤが独立して回転する「戦車スタイル」で運転します。オプションのゴムクローラ(戦車のキャタピラのようなモノ)を装着すれば、雪道や、ぬかるんだ路面も走行可能。
特殊車両の世界では、そこそこメジャーな車両であるため、中古でも出回っているようです。故障等のトラブルが面倒な感じもしますが、シンプルな構造であるため、知り合いにクルマ屋さんがいれば、OKかも? と思います。
(桐生 忠彦)