ホンダの2012年4月‐2013年3月の生産台数推移を見ると、東日本大震災・タイ洪水被害からの回復や新車投入効果等が奏功したことで北米、アジア、日本を中心に四輪車販売が401.4万台(前年比+29.2%)と大幅に増加しています。
日本国内ではN-ONE、N BOX+等の投入効果が顕著に現れており、前年比で+17.7%と増進。特に北米ではアキュラRDXやRLXのモデルチェンジにより、同+30.8%の大幅増に。
アジアについては中国との政情悪化で販売が減少したものの、タイ生産が災害から立ち直ったことで前年比+34.1%と大きく回復。
不況が続く欧州ではCIVICへのディーゼルエンジンi-DTEC追加により、同+8.2%の伸びとなるなど、世界全体で販売台数を伸ばしています。
ホンダの4輪車世界販売台数(千台) 軽含む
2012年度 2013年度 前年比%
日 本 588 692 17.7
北 米 1,323 1,731 30.8
欧 州 158 171 8.2
アジア 837 1,122 34.1
その他 202 298 47.5
合計 3,108 4,014 29.2
また同社が4月26日に発表した2013年3月期決算によると、後半に為替が円安に振れた影響などで営業利益が5,448億円と、前年度比で135.5%の大幅な増益となっており、営業利益率は前年度の2.9%から5.5%へとV字回復を見せています。
来期の業績見通しについては連結売上高12.1兆円(今期比+22.5%)、連結営業利益は今期比+43.2%増の7800億円(利益率 6.4%)を見込んでいるとのこと。
トヨタ自動車が発表した来期決算予測(今期比+36.3%増)と同様、ホンダについてもアベノミクスの好影響が2014年3月にかけて引き続き持続するとの考えのようです。
【世界販売におけるトピックス】
日本
・N-ONE、N BOX+の投入効果、 N BOXの増加・STEP WGNの増加
・FIT SHUTTLE、LIFEなどの減少
北米
・RDX などの増加
・CR-V、MDX などの減少
欧州
・イギリスにおける新型1.6L ディーゼルエンジン搭載のCIVICの増加
・イギリス、フランス、スペイン、イタリアなどにおけるCR-Vの増加
アジア
・前年同期のタイにおける洪水被害からの回復
・タイにおけるBRIO AMAZEの投入効果
・中国における販売減少
その他
・ブラジルにおけるCIVIC、FIT、CITY などの増加
・オーストラリアにおけるCR-V、 CIVIC などの増加
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