間もなく登場する7代目ゴルフや好調のAクラス、再参入を果たしたフォーカス、さらに1シリーズやジュリエッタなど多士済々なCセグメントの中にあって、絶好調といえるスタートを切ったのがボルボV40です。
発売から約2か月で4000台の受注を獲得し、グレードやボディカラーによっては2、3か月待ちとのこと。さらに、先日リリースされたRデザインに加えて、今回の「V40 CROSS COUNTRY T5 AWD」の追加ですから三本の矢ならぬ3つのボディバリエーションで、ゴルフを筆頭とした強敵がひしめくライバルに真っ向から対抗して構え。
V40クロスカントリーは、車名と見た目のとおりSUVテイストを付加したクロスオーバーですが、スポーティなV40のコンセプトやスタイリングを損なうことなく、クールな雰囲気が漂います。
全高とシートポジションは30mm高くなっているものの、4WDの構成パーツによりロードクリアランスは10mmアップにとどまっていますから、XCシリーズのようにオフロードをガンガン走破するようなタイプではなく、スキーやキャンプ、林道を走るような登山などの足として最適なキャラかもしれません。
全高が高くなっているとはいえ、1470mmですから1550mm制限のある機械式立体駐車場に余裕で入庫できます。とくに都市部での使い勝手においても不安はないどころか、クリアランスが10mm高くなっていますから、ちょっとした段差なら躊躇なくクリアできるのもメリットといえます。
外観では、少し高くなった車高に専用バンパーやハニカムメッシュのフロントグリル、専用ルーフレールなどがクロスオーバーであることをさり気なく主張するだけでなく、サイドスカッフプレートやリヤスキッドプレート、ダブルエンドパイプなどからなるアクセサリーも用意されています。
インテリアは、V40のクールで質感の高さはそのままに、専用カッパードーンのアルミニウムパネルや本革シートに施された専用ステッチなどが迎えてくれます。
歩行者エアバッグのオプション設定や標準装備のシティ・セーフティ、ヒューマンセーフティや全車速追従機能付ACCなど10種類からなる「セーフティ・パッケージ」も用意し、しかもキャンペーン中は無償提供という太っ腹ぶり。まさにライバル不在の「V40 Cross Country T5 AWD」は359万円というプライスタグを付けています。
(塚田勝弘)