2011年にカーナビに初めてAR(拡張現実)を使い、これぞカーナビの革命! と度肝を抜いた「サイバーナビ」。昨年はドライバーの目の前の風景にナビの情報を重ねて表示する「ARスカウター」を採用しました。
今年はカメラを一新し、メガピクセルCMOSセンサーやHDR機能を搭載することで、画像の解像度を向上するなど、2011年以来の大きな変更を受けています。新機能で最大の目玉は、車載カメラで自動撮影した画像情報をサーバーに吸い上げ、車両ナンバーや歩行者の顔など、プライバシー保護の処理などをした後にこの新しい「サイバーナビ」ユーザーに画像情報として還元する「スマートループ アイ」です。
画像はプローブ情報から収集されるほか、VICSを受信すると自動的に撮影スポットになり、工事などの交通規制情報配信地点付近もリニアに対応できる、とのことです。
画像が表示されるポイントは、高速道路ではインターチェンジやランプ、ジャンクション、SA/PA、一般道では交通量の多い交差点周辺や人気スポットの駐車場入口付近などで、違う場所にいながらにして目的地や通過地点を画像で確認できます。
なお、プローブ情報から選定される交通量の多い交差点周辺と人気施設の駐車場入口に関しては、全国すべての有名スポットを網羅するのは少し時間がかかるかも知れません。
ほかの新機能では、音声によるオンライン検索「フリーワード音声検索」を搭載し、「行きたい場所」に関する「キーワード」を発話するだけで外部サーバーと連携して目当ての施設を検索します。たとえば「市ヶ谷」、「ラーメン」(その逆でも可)と検索すれば市ヶ谷のラーメン店などが出てくるわけです。
また、すっかりナビの定番機能になっているスマホ連携も搭載されました。「Linkwithモード」に対応し、スマホ内の楽曲や動画を視聴できるほか、インターネットラジオや気象情報などもサイバーナビの大画面で確認できます。
2013年モデルは、すべての新モデルが「AR HUDユニット」に対応するなど、大幅に進化しています。
価格はすべてのモデルがオープンプライスですが、店頭予想価格は1D+1Dタイプの最上位「AVIC-VH0009HUD」が34万円、「AVIC-VH0009CS」は26万円、「AVIC-VH0009」が21万円、2Dメインユニットタイプの「AVIC-ZH0009HUD」が32万円、「AVIC-ZH0009CS」が24万円、「AVIC-ZH0009」が19万円、「AVIC-ZH0007」が17万円になっています。
(塚田勝弘)