BMWのEVといえば、MINI E、タイムズ24池袋や横浜でカーシェアリングで貸し出している「Active E」があります。しかし、BMWの本格的なEVであり、本命といえるのが「BMW i3」。なお、「i」が先につく車名は、BMWのサブブランドでもあります。
「i3」は大量生産によるプレミアムEVが最大の特徴で、いわゆる「タンクtoホイール」のエミッションゼロだけでなく、生産段階での環境への影響もできる限り抑えられているのが次世代EVといえる理由です。
生産面では、100%に達する風力や水力によるカーボン・ファイバー生産を実現し、ライプツィヒ工場では必要な電力の全量水力発電でまかなわれています。大量生産による炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を実現するのもエポックですが、CFRP製コンポーネントのリサイクル時間の短縮を達成しているとのこと。
BMWでは、10カ国1000人にのぼるテストドライバーにより2000万kmのテスト走行を行い、EVの航続距離は平均で1日40kmというデータを得ているそうです。
そうなると、気になる航続距離はまだ明らかにされていませんが、「i3 Concept Coupe」の場合は130〜160kmと、航続モードの違いはありますが日産リーフと似たような距離になりそうです。
ただ、バッテリーの加熱冷却システムは航続距離への影響を抑え、1シリーズや3シリーズなど現在のガソリン車にも採用されている「EcoPro」モードに加え、エアコンによるエネルギー削減を30%節減するなど、200kmmまで航続距離を延ばせるとのこと。
「BMW i3」も市場投入が今年とアナウンスされましたが、日本ではおそらく来年になるはずで、伸び悩むEV市場に一石を投じるか注目です。
(塚田勝弘)