いまどきの電動アシスト付自転車はハイブリッド自動車並み!

1993年に電動アシスト付自転車を初めて世に出したヤマハは、いまやヨーロッパの自転車メーカーにも電動アシスト自転車用システムキットを供給しています。各社、独自技術を磨いていますが、パナソニックの回生充電機能は、ハイブリッドカーやEVのようにブレーキング時にエネルギーを回生するシステムです。

01パナソニックの電動アシスト付自転車「ビビチャージ」シリーズは、乗ったまま充電できるだけでなく、業界最大容量の16Ahのリチウムイオン電池により、約160kmも航続距離を誇ります

ブレーキング時にブレーキレバーを軽く握ることで、前輪にある駆動用モーターが発電機に切り替わり、バッテリーに充電されます。左右どちらかのブレーキレバーを引くと「ハーフ充電」、両方を引くと「フル充電」になります。

さらに、走行状態に合わせて平地を走りながら充電できる「平地充電」モードも用意。こちらは「オートマチックモード」に加えて、負荷の少ない平地走行時に走りを妨げない範囲で負荷をかけて充電できるモードで、「パワーモード」よりも約2.6倍の走行距離を実現。2011年モデルでの試乗という条件付きですが、昔のママチャリにあった接触発電式のダイナモライトに似た感じで、ペダルが重くなる感覚はありますが、確かに平地ならそれほど苦にならないという印象でした。

そして、感度の高い人や芸能人などから注目を浴びているエアロアシスタントの電動アシスト付自転車にも回生モーターが搭載されています。

TB207CPAL+L-BKエアロアシスタントの「207+L」は、アルミフレームを採用したフラッグシップで、現行モデルでは唯一の7段変速ギヤを搭載。価格は13万1250円で、マットブラックのほか2色を用意

内蔵コンピュータによって回転を検知し、アシストと充電を巧みに制御するもので、随時充電されるが特徴です。スタイリッシュなデザインが自慢のエアロアシスタントらしく、後輪ドラムに一体化されたオールインワン機構にすることで外観を損なわず回生モーターを搭載しています。

エアロアシスタントの回生モーターは、約20kmの走行で携帯電話に換算すると約39台分の電気を作り出せるとか。走行モードは、ラクチンな「アシスト・回生モード」と3段階の「充電モード」を用意し、後者は頑張って充電したいときに使えます。

aby+L-DBエアロアシスタントの「アビィ+L」は大径タイヤを装着したモデルで、価格は15万8550円。ダークブルーやライトブルーなど5色を設定

■パナソニック
http://cycle.panasonic.jp/

■エアロアシスタント
http://www.aero-life.jp/index.php

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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