2013年のスーパーGT 第2戦「富士 GT 500km」の決勝レースが4月29日に行なわれました。GT500クラスを制したのはPETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)、GT300クラスはPanasonic apr PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀)とトヨタ勢が両クラスを制しています。
とくに、GT300のプリウスは、ハイブリッドカーとして史上初のスーパーGT優勝マシンとなり、歴史に残るレースとなったのです。
GT500では、2位がZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)、3位にENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也/国本雄資)が入り、レクサス勢で表彰台を独占。さらに4位はDENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明)で、トヨタのホームコースといえる富士スポードウェイで、圧倒的な強さをアピールしたのが印象的です。
スーパーGT史上初のハイブリッドカーとして優勝したGT300のプリウスですが、レースをリードしていたのは、同じくハイブリッド・レーシングカーとして参戦しているMUGEN CR-Z GT。まさにトヨタとホンダのハイブリッド競争が、サーキットまで飛び火しているのです。今回はトラブルに見舞われたCR-Zが2位となってしまいましたが、今後も、これらハイブリッドカーが切磋琢磨することで実力を上げ、世界のGTマシンをリードする状況を見ることができそうです。
(山本晋也)