災害に備えて積んでおきたい車載用防災グッズまとめ

震災などが発生した場合は、原則として避難にクルマを使うことは推奨されていません。しかし日常生活で仕事やプライベートでクルマの運転中や外出時に災害に遭う可能性も十分に考えられます。

例えばトンネルに挟まれた高速道路の高架部分で孤立してしまったら?そんな状況も十分考えられます。

東日本大震災 災害に備えておきたいクルマグッズ

また東日本大震災では一時帰宅が認められた被災者が自宅から取って来たクルマを満杯となった避難所で仮眠や休憩場所として利用する方も多かったそうです。

いざという時に備え、クルマに常備しておきたい車載用の防災グッズをご紹介します。

■乾電池

あらゆる携帯用電気機器に使用できる乾電池は是非常備しておきたいもののひとつ。バッテリーを使う携帯電話やスマートフォンでも乾電池式充電器が発売されているので併せて用意しておくと日常でも使用できます。
また、単3型電池にかぶせることで単2型としても使えるアダプターが100円ショップなどでも発売されているので、こちらも要チェックです。注意点は長期保管の場合電圧の降下や液漏れで肝心な時に使えないケースもあるので、こまめに新しいものと交換することをおすすめします。

■懐中電灯

震災時は燃料の供給も絶たれるケースもあり、エンジンが始動できない場合には明かりも確保しておきたいところ。日常でも夜間のクルマのトラブルなどにも使用できます。頭部に付けるヘッドランプであれば両手を使っての作業も可能です。

■携帯ラジオ

懐中電灯同様、クルマのエンジンが始動できない場合の情報収集には欠かせないアイテム。最近では電池不要の手回し充電器を搭載したものも発売されており、電池の心配が不要の優れものです。懐中電灯や手回し発電機で携帯電話も充電できる万能タイプもあり、多くの機能コンパクトにまとめられているタイプはおススメといえます。

■軍手

クルマの整備にも使える上、いざという時にあらゆることに使用できます。屋外でたき火などを行う際には必需品になります。

■タオル

災害時には入浴ができない場合も考えられます。水で濡らして体を拭くときにも使用できます。大きめのバスタオルであれば骨折などをした時に腕を吊る三角巾代わりにも使用することもできます。さらにクルマがスタックした時の脱出などにも使用できる万能品です。

■簡易型携帯トイレ

高速道路の渋滞でも使える簡易型携帯トイレ。震災時にはトイレの確保が困難になる恐れがあります。小さく携帯できるものがおおいので是非常備しておきたいアイテムです。

■救急箱

災害時だけでなく、アウトドアや交通事故の際にも役立つ救急箱は是非常備したいもの。バンドエイド、包帯、ガーゼ、マスク、綿棒、ウェットティッシュ、消毒液をはじめ、包帯やガーゼを切る為のはさみなども同梱しておくと良いでしょう。

■寝袋

夏場はブランケットのみで過ごせることもありますが、避難所が体育館であったりした場合、硬い床での睡眠は厳しくなります。冬場では暖を取れない事も考慮すると出来れば厳寒期用の寝袋を用意したい所ですが、嵩張るのでクルマのタイプや収納場所を考慮して選ぶと良いでしょう。また寝袋を常備するスペースの無い場合にはエマージェンシーブランケットに使い捨てカイロという組み合わせでも寒さをしのぐという点では役に立ちます。

■非常食

乾パンや缶切りが不要な缶詰がおススメです。夏場にクルマの中に食品を保存する場合は痛みが早くなるのでこまめにチェックしましょう。また飲料水も腐敗していると伝染病などの原因にもなりますので注意が必要です。

■インバーター電源

エスティマハイブリッドをはじめとした一部のクルマには1500wもの高出力が可能なACコンセントが装備されているクルマもあり、東日本大震災の時も活躍したそうです。一般的なガソリン車でも燃料の供給が可能であれば、シガーソケットなどからDC12VをAC100Vに変換するインバーターが発売されています。大きなものでは1000wクラスの物も発売されており、用途に応じて選ぶと良いでしょう。150wクラスであれば各種電気製品の充電器を使用することが可能であり価格も2000円前後と比較的手ごろに購入することができます。カー用品店などで購入出来る上、日常のクルマの移動でも重宝するアイテムです。

今回はクルマに搭載しておくと災害時に役立つアイテムをご紹介しました。備えておけば安心な物ですが、クルマの収納スペースなども考えて適切なサイズな物を選ぶことおススメします。また、食料品や乾電池はこまめに状態をチェックする必要があります。いざというときに使える災害対策グッズを皆さんも常備してみてはいかがでしょう?

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(井元 貴幸)