アウディが絶好調です。2013年第一四半期は過去最高を記録し、とくに今年3月は3322台と歴代最高の単月記録になったそうです。そんな景気のいいアウディがつぎに投入するのが新型RS4アバント。
アウディのRSシリーズは、子会社のクワトロ社が手がけるモンスターモデルです。初代B5系は2000年に登場しますが、1993年にリリースされたRS2のバトンを引き継ぐ形で生まれたモデルで、RS2はアウディ80アバントと見た目は大きく変わらないながら、315psのハイパワーを4WDで路面に伝えるというハイパワー系ステーションワゴン系のハシリといえます。
しかもアウディとポルシェによる共同開発で、ポルシェが生産を担うという逸話付きで、RSシリーズの基礎も築き上げました。
新型RS4 Avantは3代目で、4.2LのV8FSIエンジンを搭載し、331kW(450hp)/430Nmのアウトプット。組み合わされるトランスミッションは、7速Sトロニックで、0-100km/h加速は4.7秒、最高速は250km/hという圧倒的な加速力を実現しながら、JC08モード燃費8.1km/Lを達成しています。
最新世代のクワトロはクラウンギヤ式(冠歯車式)のセルフロッキングセンターデフとリヤの駆動力配分を最適化するスポーツデフを備えています。
専用スポーツサスペンションによりA4アバントよりも車高は20mm低く、アルミホイールは20インチの5Vスポークが装着されています。
また、アルミニウム仕上げのフレームが印象的なハニカムメッシュのシングルフレームグリルや大型エアインテーク付きのフロントバンパー、25mm拡幅されたワイドな全幅は迫力満点で、いまや羊の皮を被った狼とはいえないオーラを発しています。
インテリアはアウディらしい質感の高さと、RSシリーズならではのスポーティな仕上がりで、ファインナッパレザーのスポーツシートやセンターコンソールまわりに配されたカーボン加飾、メータークラスターやセンターコンソールのピアノフィニッシュも目を惹きます。
アバントですから荷室容量も不足なく確保され、490Lから最大で1430Lまで拡大できます。4月10日から発売開始され、ハンドル位置は左/右ともに設定し、価格は1195万円です。
(塚田勝弘)