既報どおり、ニューヨーク国際自動車ショーでワールドプレミアされた新型レンジローバー・スポーツですが、その中身にはかなり驚かされます。先代、つまり日本では現在モデル末期となっている現行型は、ディスカバリーのアーキテクチャを活用して低く、スポーティに仕立てられたモデルです。
対して新型レンジローバー・スポーツは、すでに日本でもデリバリーされている新型レンジローバーと同じくオールアルミニウム製の軽量モノコックボディを採用し、最大420kgもの軽量化(V6ディーゼルエンジン同士の同等モデルで)を実現しています。
なお、現行型レンジローバー・スポーツの最軽量グレードが2535kgあり、新型レンジローバー・スポーツが将来的に搭載する4気筒ガソリンエンジンの最軽量モデルは2000kg以下。つまり、この比較では500kg以上のダイエットになるとのこと。コンパクトカー半分にもなる大幅なダイエットには驚かされますが、元があまりにも重すぎたのでは!? というツッコミもしたくはなります…。
新型レンジローバー・スポーツのボディサイズは、全長が従来よりも62mm長い4850mmに収まり、ホイールベースは178mm延長されたことで後席の居住性を向上しているのは朗報です。
ガソリンエンジンは510psの5.0LのV8、340psの3.0L V6を用意し、ともにスーパーチャージャーの過給を受けます。ディーゼルは3Lと4.4LのSDV8を搭載し、ディーゼルハイブリッドも用意されるとのこと。トランスミッションは全車にZF製の8速ATを搭載。
新型レンジローバーには私も半日ほど試乗する機会がありましたが、新型レンジローバー・スポーツは現行型よりも低く構えたスタイリングと低重心、スポーティなハンドリングを楽しめるはずです。初代レンジローバー・スポーツは世界で38万台売れたそうですから、その羨ましい38万人のオーナーにとっては渇望の新型といえるでしょう。
(塚田勝弘)