井元貴幸 
メルセデス・ベンツAクラスは、コンパクトなボディを持つメルセデスのエントリーモデルとして、97年に登場しました。
そのAクラスの3代目が、2012年のジュネーヴモーターショーで世界初公開。初代、2代目と続いたトールスタイルから全高をグッと抑えたスポーツハッチバックに変身を遂げました。
3代目Aクラスのエクステリアは先代までのイメージとは全く異なり、低く構えたフロントマスクはスポーティな印象です。サイドビューには大胆なキャラクターラインが特徴的で、Bクラスにも共通するデザインとなっています。
「A180 BlueEFFICIENCY Sports」と「A250 SPORT」には、スポーティなAMGデザインのフロントバンパー、サイドスカート、リヤスカートが装備され、よりダイナミックで精悍な印象となっています。
インテリアは、先代より室内空間はタイトになったものの、スポーツハッチバックへ大きく変貌を遂げた3代目のキャラクターにマッチしていると言えます。質感はエントリーモデルと言えど、メルセデスならではの上質な空間を演出。先代モデルより低くなった着座位置やバケットタイプのフロントシートが、インテリアからもスポーティ色を色濃く印象付けます。
シャシーはすでにデリバリーが開始されているBクラスのプラットフォームを使っていますが、「A250 SPORT」には専用のフロントアクスルとスポーツサスペンションを採用し、足回りを引き締めています。
パワーユニットは 「A180 BlueEFFICIENCY」と「A180 BlueEFFICIENCY Sports」には 1.6L 直4 DOHC 直噴ターボを搭載。最高出力は90kW（122ps）/5,000rpm、最大トルク200Nm（20.4kgm）/1,250-4,000を発生します。開発の初期段階からAMG深く関わっているよりスポーティな「A250 SPORT」には、2.0L 直4 DOHC 直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力155kW（210ps）/5,500rpm、最大トルク350Nm（35.7kgm）/1,200-4,000rpmを発生します。組み合わされるトランスミッションはどちらも7速デュアルクラッチ式 （7G-DCT） を採用し、燃費はJC08モードで15.9km/Lをマークします。
7年ぶりにフルモデルチェンジを遂げたAクラスは、コンパクトプレミアムスポーツハッチバックとして、日本でも発表時から注目されています。フォルクスワーゲンゴルフやBMW１シリーズなど、欧州車のライバルも多いこのクラスで、新型Aクラスの登場は勢力図に大きな影響を与えるのではないでしょうか？
（井元 貴幸）
■新しいメルセデス・ベンツAクラスはコンセプト一新!【上海モーターショー】
https://clicccar.com/2011/04/14/16956/
■ベンツ・Aクラスがプレミアム・コンパクトに大変身! 【ジュネーブモーターショー2012】
https://clicccar.com/2012/03/08/121197/
■完全に新しくなったメルセデス・ベンツのＡクラスが世界初公開【ジュネーブモーターショー2012】
https://clicccar.com/2012/03/08/121214/
■Ａクラスの「Ａ」はアタックのＡ！【メルセデス・ベンツ】
https://clicccar.com/2012/03/10/121951/
■人気のメルセデス・ベンツAクラスの増産が決定！
https://clicccar.com/2012/07/26/181430/
■メルセデス・ベンツが新型「A‐Class」限定仕様車を受注開始 !
https://clicccar.com/2012/11/18/205199/
■メルセデスAクラスのアニメ、キャラクターデザインはエヴァの貞元義行氏
https://clicccar.com/2012/11/26/205867/
■新型メルセデス・ベンツ「A‐Class」に俊足ポリスカー登場！
https://clicccar.com/2012/12/07/206637/
■新型メルセデス・ベンツ「A‐Class」は装備充実で284万円から!
https://clicccar.com/2013/01/23/211379/
■新型Aクラス用エンクロージャー一体型スピーカーが早くも登場
https://clicccar.com/2013/02/01/211983/
