大流行のノンアルコールビール5種類を飲み比べ!

寒さも本格的になってきたこの時期、クルマで出かけるシーンも多いですよね。お酒をこよなく愛する皆様におかれましては、少々寂しい思いをなさってることと思います。

そんな時こそ、いま流行の『ノンアルコールビール』を活用しましょう。

いえね。正直、酒好きほど「そんなもん飲むなら水道水飲むわ」などと思ってらっしゃったりするかもしれません。しかしこれが飲み比べてみると、奥深さにビックリするシロモノなのです。

 

【Asahi DRY ZERO】

まずパッケージが良いですね。本家アサヒスーパードライと見間違えるほど似ています。この『似ている』って大事。要は気分の飲み物ですから。

で、味ですが、これまた「あのスードラ特有の金属感」がスゴいです。もう口の中がメタリックです。泡のアタリがキツイくて大粒な感じも似ています。正直、ビール的なコクや旨味はありませんが、もともとスードラにそんなものは求めていないので全くもってステキです。

「これはノンアルコールビールではなく、ノンアルコールスードラだ!!」

合わせたい食べ物:ファ○チキ、SAのアメリカンドッグ、たこ焼き

【SUNTORY ALL-FREE】

 

これが一番好きな味でした。三浦友和さんと榮倉奈々さんのCMが印象的でしたが、あのイメージのままの、主張しすぎない、しなやかな味だと思います。

コクや酸味もあり、泡が細かめの強めという所も好み。ビール感は少ないけど「お酒飲めないけど、ジュースって気分じゃないんだよな」というシーンに良いと感じました。焼き芋の味がします。

合わせたい食べ物:峠の釜飯、ますのすし、おでん

【SAPPORO PREMIUM ALCOHOL FREE 】【同BLACK】

ちょっとあれです。スゴいです。スゴいんですけど、ギブ。もう濃い、甘い、オイニーがゴイスー。

ビール感や酵母感をひたすら求める方には良いかと思います。ブラックにいたってはタマリ醤油のような風味です。泡立ちもスゴい。ビールでもなかなか立たないくらいのガチムチの泡が立ちます。そんなに立っちゃって大丈夫?という気すらします。

私がもともとフツーの日本のビールが好きなほうなので、理解が及ばないのかもしれません。

なんか観光地で「軽く一発、生ビール行きたいっすね」って気分でお店に入ったら、難解で主張の強い地ビールが出てきた時のあの感じ。あの感じがアルコールのキレが無い分だけ、直で襲ってきます。好みがごっそり分かれる味だと感じました。

ただ、ノンアルコールという今回の趣旨からは外れますが、氷を入れて焼酎やウォッカの割り物にすると、かなり美味しそうです。

合わせたい食べ物:ポテトサラダに本格ウスターソースをビシャビシャにかけたヤツ。謎の外国産シーズニングで味付けしたスペアリブ 

【KIRIN FREE】

香り、苦み、酸味と、それぞれきちんと感じられて、ビール感があるので「ああ、キリン」という感じもしますが、少し凝りすぎて人工的かも。

「キリンさん、流石のセンスですね」って言いたくない天の邪鬼ゴコロをくすぐられる味です。要はバランス良くて、ちゃんと美味しいのですけども。個人的にキリンラガーをこよなく愛しているので、センスの良いキリンではなく、漢は黙ってキリンラガー路線のノンアルも是非お願いしたいです。芋が入ったふかし饅頭の味がします。

合わせたい食べ物:地鶏焼き、フィッシュ&チップス、ポテチ 

【番外編:小鶴ZERO】

芋焼酎風のノンアルコール飲料です。

正直、ちょっと怯えました。なんて凶悪そうな飲み物なの・・・。プラカップを持つ手が震えます。

うーん、芋味の汁だなあ。良くも悪くも。芋焼酎の匂いはするんですが、いかんせん焼酎の命であるガツンと来るアルコール味は無く。そこにどうしても違和感を感じてしまいます。あとやっぱりちょっとくさいかも。

ただ、今回はストレートで飲んでしまったのが敗因かと思いました。綺麗なロックグラスに氷を入れてチビチビやれば、かなり気分が出る匂いだと思います。

後日、酔いの進んだ先輩に「九州土産のプレミアム焼酎です」と言って飲ませてみたら、回らない舌で「まろやか」とか「芳醇で女性的」とか何とか言ってました。よって、飲み方によっては用途は多岐に渡るのではないでしょうか。

合わせたい食べ物:レバ刺し風味のこんにゃく、最高級カニカマ

 【総評】

どのノンアルコールビールも個性的で、面白い飲み比べになりました。ノンアル飲料に興味は無かったんですが、実際飲んでみると、それぞれの会社の主張というか、努力の跡をヒシヒシと感じられるので、それを楽しむのも一興。

あとは、お酒飲まないけど、飲み物を頼まなければカッコがつかないシーンがありますよね。そういう時に日本ではオトナが頼む飲み物がとても少ない。(これは水が無料だからでしょうか)。そういう場合に重宝するな、という至極本来的な事を一番感じました。

ハードコア愛酒家の皆様も、運転する日のリフレッシュに取り入れてはいかがでしょうか。 

(くぼきひろこ)

この記事の著者

くぼきひろこ 近影

くぼきひろこ

もともと一族郎党モーター好きな家庭に生まれたんですが、なぜか私だけ車にあまり興味がなく…。偶然のご縁があってクリッカーと関わるようになりました。様々な車やその周りの人々と出会いに恵まれ、最近なんとなく「あれ?車、もしかしてすごく好きかも??」そんな思春期のような心持ちです。
知識も経験もほぼゼロからスタート。そして今も限りなくゼロに近いですが、車愛の萌芽をたよりに、いつか一番好きなスタイルを見つけられたらと思っています。
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