AppleはGoogleからの依存脱却を目指して自社開発の地図アプリをiOS6から標準搭載しましたが、Appleらしからぬ問題が頻発。
挙句の果てにオーストラリアで使用禁止という前代未聞の事件まで発展しました。日本ではそこまでではないものの地名の不適合が頻繁、なぜかハングル表記の地名まで….
世界中のiOSユーザーはGoogleMapsアプリの復活を待ち望んでいましたが、12月13日に遂に復活公開され2日間で1000万ダウンロードを達成しました。
無料とは言え経路検索やストリートビューなどシンプルかつ高機能なこのアプリ。現代の自動車の多くに装着されているカーナビに変わるものとして通用するのか?検証してみました。
結果から言えば、「なる」と思います。
当然ながら地図データはGoogle Mapなので検索はピカイチ!曖昧なキーワードでも探し当てることも可能でした。経路検索もいくつかの候補、交通状況も加味した表示をしてくれます。
実際にクルマが走行している時、つまりナビゲーションはどうでしょう?
iPhone5で使用しているのでスペックの余裕もあるのかもしれませんが、自位置の追尾が非常にスムーズで愛車の純正カーナビ以上でした。しかしながら、GPSが届かないトンネルに入ってしまうと一時機能停止となりますが、受信の復活はスピーディーで位置修正もあっという間です。
真上が高速の時に自分は一般道を走行しているのに高速を走行している表示… というよくある問題も一度も起こりませんでした。
が、一般的なカーナビではあまりなかったと思われる問題も。
幹線道路、高速道路などの中央分離帯のある道路で中央分離帯側を走行していると突然反対車線を走行している状態に何度が遭遇しました。
またナビゲーションといえば、音声案内ですが、距離と方向のみで通り名などは省略されています。
Google Mapsの最大の利点は予めパソコンでルートを設定しておけば、ネットワークを通じてアプリで表示することが可能という点(Google アカウント必須)。
到着予想時間の精度もなかなか高く、カーナビとして十分な役割を果たしていると思います。iOSには有料で様々なナビアプリが配信されていますが、iPhoneの画面の大きさを考えるとこのシンプルさで丁度いいのではと感じます。
(栗原 淳)
■Google Maps ダウンロードページ
https://itunes.apple.com/jp/app/google-maps/id585027354?mt=8