フォルクスワーゲン「up!」の納車は、ゴールディンウィーク明けも!

ぶつからない「シティエマージェンシーブレーキ」を標準搭載しながら、149万円という戦略的価格でクルマ好き以外からも注目されているというフォルクスワーゲンの「up!」ですが、10月24日の3000台受注から、12月中旬くらいにお話を伺ったところ5300台を超えたようです。 

購入層は都市部よりも地方が多く、40代、50代のポストファミリーが中心なようです。MTに慣れ親しんだ層ならロボタイズMTもすぐに慣れるはず

試乗してみるとロボタイズMTに慣れが必要なのは確か。でも、路面を捉えて放さないロードホールディング性能やハンドリングの剛性感の高さなど、走りの基本性能の高さには本当に驚かされます。

私的には2012年で一番唸らされた新車でした。軽自動車並みの価格でありながら日本車では上位のリッターカーでも及ばない安全装備と「走る・止まる・曲がる」のクルマの基本は想像以上に高い。これには日本のメーカーも驚愕したようで、各社up!を購入して徹底的にばらしているというお話もあちこちで聞きました。

それでも欠点といえば、ロボタイズMTに加えて、運転席側に助手席のパワーウインドウスイッチがない、このクラスでもハイオクを指定するなどありますが、結構な手応えを得ていると聞くと、クルマの本質を分かっている人が日本にも多いなとうれしくなります。

VWとしては最も売れると踏んだ、4ドアの「move up!」が意外に伸び悩み、2ドアと4ドアの上位仕様「high up!」が売れているようです。納車は場合によってはゴールディンウィーク明けで、4ドアの「move up!」なら早いかも、とのことです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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