14代目新クラウンは2つの外観、パワーソースは2.5L V6、直4ハイブリッド、3.5L+8速ATの3種類

先代モデルでは、ロイヤル、アスリート、ハイブリッドという3つに大別できたクラウンですが、2012年12月にフルモデルチェンジした14代目では、外観はロイヤルとアスリートの二つとして、それぞれにV6ガソリンと直4ハイブリッドのパワートレインを搭載するという構成になっています。

ネーミングのイメージ通りに、鋭いフロントとなっているアスリート。

ロイヤルは2.5リッターV6とハイブリッドという2種類のパワーソースでしたが、もともとハイパワーエンジンを搭載したモデルに与えられていた「アスリート」には、それに加えて従来から搭載されていた3.5リッターV6 D-4Sエンジンを用意しています。しかも、これまでは6速ステップATとの組み合わせでしたが、ついに8速ステップATとのコンビネーションになりました。

日常的には多段ATらしいスムースさを前面に出し、いざスポーティに走ろうと思えば、ギア固定モードを使い、パドルシフトで素早い変速ができるという8速ステップAT。シフトダウン時にエンジン回転をあわせる『ブリッピングダウンシフト制御』も備わっています。

パワーソースの出力順に並べると、2.5リッターV6が149kW(203PS)、ハイブリッドが162kW(220PS)、3.5リッターV6が232kW(315PS)。この3.5リッターは、新クラウンでは唯一のハイオク仕様で、まさにアスリート専用エンジンにふさわしい内容といえそうです。ちなみに、JC08モード燃費は、ハイブリッドの23.2km/Lに対して、3.5リッターは9.6km/L。駆動方式はFRのみとなっています。

 

なおグレード構成は、「アスリート」、「アスリートS」、「アスリートG」が基本となり、それぞれに2.5リッターV6のFRと4WD、ハイブリッドを用意。3.5リッターは「アスリートS」、「アスリートG」だけの全11グレード。

メーカー希望小売価格は以下の通り。2.5リッターV6はロイヤルに対して最大8万円高となっていますが、4WDやハイブリッドのベーシック&中間グレードは同価格。予算的には、エクステリアの好みで選べる価格設定ともいえそうです。

 

アスリート:357万円
アスリートS:413万円
アスリートG :490万円

アスリート i-Four:380万円
アスリートS i-Four:436万円
アスリートG i-Four:513万円

ハイブリッド・アスリート:410万円
ハイブリッド・アスリートS:469万円
ハイブリッド・アスリートG:543万円

3.5 アスリートS:497万円
3.5 アスリートG:575万円

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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