”ぶつからないスバル”が軽自動車ステラまで拡大で、価格は3万9000円高から

ダイハツからOEMを受けているスバルの軽自動車「ステラ」がマイナーチェンジ、軽自動車としては初となる衝突回避支援システムを搭載して、2013年1月5日から発売することが発表されました。

まず注目は燃費性能です。CVTサーモコントローラの採用など温度管理の追求と「停車前アイドリングストップ機能」をNA車では約7km/hから約9km/h以下とすることでJC08モード燃費を29.0km/Lへと改善しています。

そのほかエクステリアも変身していますが、なにより注目は衝突回避支援システム『スマートアシスト』の採用グレードを用意したことでしょう。もちろん中身はダイハツ同様にレーザーレーダーを使ったものですが、ステレオカメラを使ったスバル独自のシステムにより”ぶつからないスバル”を実現している流れに、スバルの軽自動車も追いついたといえそうです。

このシステム、20km/h以下での衝突回避&20~30km/hでの被害軽減のほか、障害物があるときの誤発進制御、前方車両が動いたことを知らせてくれる機能を実現するもの。

先行車についていく追従クルーズコントロールなどはできませんが、そのぶん負担は少なくなっていて、ステラの場合は、スマートアシストを搭載した最廉価グレード L スマートアシスト(FWD)のメーカー希望小売価格は111万9500円となっています。なお最廉価グレードのL(FWD)は108万500円なので、その差は3万9000円。

この価格で衝突回避とVSCが備わるのはバーゲンプライスに思えます。が、L スマートアシストはLでは標準装備のオーディオがオプションとなるので実質的には5万円で先進安全技術が備わるといえます。 

ちなみに、スバルの”ぶつからない”といえば、「ぶつからないミニカー」も人気ノベルティとなっていますが、ステラの衝突回避支援システムは、そのミニカーが使っている赤外線レーザーと同じ考え方というのもおもしろいところかもしれません。 

なおメーカー希望小売価格は、スタンダードなステラが108万500円~136万500円。LEDヘッドライトを備えるなど豪華装備のステラ カスタムが131万500円~156万1500円となっています。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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