GMの電気自動車開発は中国で加速する?!

ゼネラル・モーターズのCTO(チーフ·テクノロジー·オフィサー)であるJon Lauckner氏は北京で開催されたFISITA 2012において『中国で電動車両の開発を加速させ、自動車が使うエネルギーとしての石油を節約したい』といった発言をしています。

2011年、上海に設立したゼネラル・モーターズの研究施設において、最先端のバッテリー技術を研究しているということですが、リチウムイオンバッテリーに関わる組織が多いことも研究を勢いづかせるのにプラスになっているよう。その目標は、今日のバッテリーよりも軽く、小さく、安価で、エネルギー密度を向上させることといいます。

 

なお、ゼネラル・モーターズの考える電動車両とは、モーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッド、2モーターのフルハイブリッド、ボルトのようなレンジエクステンダーEV、そしてLAオートショーでデビューしたスパークEVに代表されるエンジンを積まないピュアEVの4種類に大きく分けられるとのこと。

 

これら電動車両のいずれも、バッテリー性能の向上は車両の軽量化やコストダウンにおいて重要なキーテクノロジーです。電動車両への親和性も高い中国・上海に研究施設を置くことで、そうした開発に弾みがつくことが期待されているようです。

 

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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