スバル・フォレスターがフルモデルチェンジ。SUVとしての使う愉しさ、走る愉しさに、基本性能の高さや各種安全装備によって安心をプラスしたモデルへと進化しました。
本格SUVにシフトした3代目フォレスターの正常進化といえるニューモデルは、新世代2.0リッターボクサーエンジンとスバル独自のシンメトリカルAWD(左右対象レイアウト四輪駆動)、そこに燃費性能に優れるアイドリングストップ機構とリニアトロニック(チェーン式CVT)を組み合わせたパワートレインを基本としています。NAエンジンに6速MTが、上級グレードにターボエンジンも用意されますが、それらにはアイドリングストップは装備されていません。
エンジンは、前述のとおり新世代ボクサー。NA(自然吸気)がFB20型、直噴ターボがFA20DITとなっています。
■エンジン主要スペック
FB20
総排気量 :1995cc
ボア×ストローク:84.0×90.0mm
最高出力:109kW(148PS)/6200rpm
最大トルク:196N.m(20.0kg-m)/4200rpm
FA20DIT
総排気量 :1998cc
ボア×ストローク:86.0×86.0mm
最高出力:206kW(280PS)/5700rpm
最大トルク:350N.m/2000-5600rpm
グレード構成はエントリーグレードの「2.0i」、装備を充実させた「2.0i-L」、そこに先進安全装備をプラスした「2.0i-L EyeSight」、18インチタイヤなどスポーティに仕上げたNAモデル「「2.0i-S EyeSight」、直噴ターボを搭載した「2.0XT」と「2.0XT EyeSight」となっています。駆動方式はすべてAWD、「2.0i」と「2.0i-L」に6速MTが用意されるほかはリニアトロニック(CVT)と組み合わされます。
またターボグレードは専用のヘッドライト、グリル、バンパーを組み合わせた精悍なフロントマスクとなっています。
ボディサイズは全長:4595mm、全幅1795mm、全高1695mmと旧型より全体に大きくなりました。また最低地上高は220mmとSUVにふさわしいスペックとしています。
オフロード走破性では、スイッチひとつでエンジン、リニアトロニック、AWD、VDCなどを統合制御して悪路走破性を高める『X-MODE』を用意しているのが注目点のひとつ。20km/hの速度域では、ドライバーがブレーキ操作をしなくても急坂などで自動的に速度をキープしてくれる「ヒルディセントコントロール」も備わっています。
もちろんステレオカメラを使った先進安全装備である「アイサイト」を備えたグレードも幅広く用意されていますし、サイドアンダーミラーをドアミラーに内蔵することで死角も減らしています。
JC08モード燃費性能は、2.0NA+CVTが14.4km/L、2.0NA+6速MTが13.4km/L、アイドリングストップ付き2.0NA+CVTが15.4km/L、直噴ターボが13.2km/Lとなっています。
メーカー希望小売価格は2,089,500円~2,936,850円。スバルXVやアウトバックよりもオフロードよりのキャラクターとして住み分けしていく狙いということです。
フォレスター価格
2.0i 2.0ℓ水平対向4気筒DOHC AWD 208万9500(6MT)/2089500円(リニアトロニック)
2.0i-L 2.0ℓ水平対向4気筒DOHC AWD 240万4500 (6MT)/2404500円(リニアトロニック)
2.0i-L EyeSight 2.0ℓ水平対向4気筒DOHC AWD 250万9500円(リニアトロニック)
2.0i-S EyeSight 2.0ℓ水平対向4気筒DOHC AWD 277万2000円(リニアトロニック)
2.0XT 2.0ℓ水平対向4 気筒DOHC直噴ターボ“DIT” AWD 283万1850円(リニアトロニック)
2.0XT EyeSight 2.0ℓ水平対向4 気筒DOHC直噴ターボ“DIT” AWD 2936850円(リニアトロニック)
(山本晋也)