フランスのルノーとケータハムが11月5日、共同でスポーツカーの開発・製造を行うための合弁会社「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」を2013年1月に設立すると発表しました。
2ブランドのDNAを受け継ぐ新しいスポーツカーを4年以内に完成させる計画と言います。
1973年にルノーの傘下に入り、現在は「ルノースポール」を生産しているアルピーヌ社が1962年に発表したアルピーヌ「A110」はラリーで大活躍したことで一躍有名に。
今年5月下旬にルノーがアルピーヌ「A110」デビュー50周年を記念して製作したコンセプトカー、アルピーヌ「A110‐50」をモナコで公開して話題になりましたが、その際に同社は「アルピーヌ」ブランドの復活をほのめかしていたそうです。
今後市販される 「アルピーヌ・ケータハム」は 「A110-50」とは異なる性格のモデルになるようで、しかも複数車種開発する計画とか。
ルノーはケータハムが持つ少量生産スポーツカーの開発に関する豊富なノウハウをベースにアルピーヌの復活を目指すことに。
具体的には、ケータハム社がルノーの100%子会社であるアルピーヌ・ルノー社の株式の50%を取得。新型スポーツカーの開発を進め、フランス・ノルマンディのアルピーヌ・ディエップ工場で生産することになる模様。
コンセプトモデルのアルピーヌ「A110‐50」に搭載されていたエンジンは日産製の3.5LV6ユニットを専用チューニングして最大出力400ps/7200rpm、最大トルク43kgm/6200rpmを絞り出していたようですが、「アルピーヌ・ケータハム」ではどうなるのでしょうか。
ルノー傘下でスポーツカーを作って来たフランスの「アルピーヌ」と、ロータスのスポーツカーを再生産して来たイギリスの「ケータハム」の組合せだけに、どんなスポーツカーが出来上がるのか非常に興味深いものがあります。
ルノーのカルロス・ゴーン会長兼CEOも今回のケータハムとのパートナーシップによりアルピーヌのDNAを備えたスポーツカーを創造することに大変意欲を見せているようで、今後の動向が大いに注目されます。
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