初代からの累計販売243万台! 日産マーチに30周年記念の特別仕様車登場

日産自動車は、マーチの発売30周年を記念した特別仕様車「30th Happiness」を12月4日より発売します。

この特別仕様車「30th Happiness」は、12X/12X FOURをベースに、リヤのプライバシーガラス(UVカット断熱機能付)の採用に加えて、メッキ加飾(フロントバンパーロアグリル・アウトサイドドアハンドル・インナードアハンドル)を施し、さらに専用色のローズベージュ・インテリアとすることで30周年の特別感を出しているということです。

特別仕様車「30th Happiness」のメーカー希望小売価格は2WDが1,232,700円、4WDが1,405,950円となっています。

 

さて、30年間の累計で約243万台を販売したという、コンパクトカー「マーチ」。あらためて、その姿を初代から確認してみましょう。

初代 K10型 (1982年発売)

『マッチのマーチ』というキャッチコピーが印象的なのが初代マーチです。シンプルでプリミティブな基本キャラクターですが、過給エンジンを追加することでリトルダイナマイト的なイメージを強めます。モデル末期にはターボとスーパーチャージャーによるツイン過給のスーパーターボと、その競技ベース車両としてマーチRが登場しています。

 

2代目 K11型 (1992年発売)

一転してラウンドフォルムに生まれ変わった2代目は、日産としてはじめてCVTを搭載するなど、キュートな外観に最新テクノロジーを搭載していました。その10年におよぶモデルライフの中では、リヤを伸ばしたマーチボックスやオープン4シーターのカブリオレといったバリエーションも追加されています。

 

3代目 K12型 (2002年発売)

2代目のラウンドフォルムをそのまま進化させ、キュートさを増したのが3代目。当初は3ドアボディもありましたが、途中で5ドアだけに絞られています。走りのグレードとして用意された12SRは、キビキビした走りのホットハッチとして高い評価を受けています。

 

4代目 K13型 (2010年発売) 

タイで生産される輸入車となったのが4代目。アイドリングストップ機構を備えたエンジンは、マーチとして初めて3気筒となりました。なお、現行モデルのメーカー希望小売価格は1,036,350円〜1,644,300円となっています。

いずれも10年近いモデルライフとして各世代とも長く愛されてきたマーチ。シンプルで角張ったフォルムの初代から現行型までを一気に見れば、ベーシックカーの変わりように驚かされます。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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