マイナーチェンジですが、カタログでも「第二世代」を謳うホンダCR-Zに乗ってきました。
最大の変更点は、旧三洋電機のニッケル水素電池からブルーエナジー製のリチウムイオン電池に変わったこと。従来よりも約1.5倍の電圧により、6MTは12ps/16Nmアップ、CVTは12ps/5Nmの向上を果たしています。
出力の向上は、走り出しから十分に感じられます。パーシャル域からの加速も高速の伸びも明らかにひと味違います。全域に渡って少しずつですが、確実にパワーアップしていて従来よりもスポーツカーらしい加速を味わえるのがうれしいところ。
ターボブーストボタンのような「PLUS SPORTシステム」は、このパワーアップをどんな人でも(アクセルを踏み込まない人でも)分かりやすく伝えるための、名刺代わりのような存在だそうです。
研究所内でも「そんなのギミックじゃないか」という声もあったそうですが、サーキット走行だけではなく、急な上り坂や高速道路への合流などで確かに重宝します。バッテリー残量など作動条件がありますが、ここで加速一発! という際は威力抜群です。
(塚田勝弘)