ボルボが渋滞中の自動運転技術を2014年に市販予定

 渋滞中の自律運転を可能にする技術をボルボが開発、2014年にも市販車に搭載すると発表がありました。

 

渋滞支援機能としての自動運転は、ボルボV40などに採用されているアダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの発展形ということです。

 

渋滞支援機能の作動は、50km/h以下の速度域で、ドライバーがボタンを押すことによるといいます。こうして渋滞支援機能がアクティブになると、エンジン、ブレーキ、ステアリングが作動し、前方を走るクルマを自動的に適正な車間距離をあけて追いかけるとのこと。いわゆる追従型のアダプティブクルーズコントロールにステアリング制御を加えたのが、この渋滞支援機能なのです。

ボルボが、こうした渋滞支援機能を開発しているのは快適で楽なドライブのためだけではありません。渋滞中のヒューマンエラーによる事故を減らすことによる安全性の向上も狙いといえます。安全にこだわるメーカーだからこそ、自動運転・自律走行をリードする技術を磨いているというわけです。

 

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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