10月5日から7日にかけて鈴鹿サーキットで行われるF1日本グランプリに向けて、タイヤを独占供給するピレリがイタリア大使館でプレスカンファレンスを行いました。
このカンファレンスの冒頭ではピレリジャパン社長のマルコ・エッリ氏が、市販用の高性能タイヤを開発する上でもF1のタイヤ開発からフィードバックが活かされていることを解説。実際にランボルギーニ・アヴェンタドールやマクラーレンMP4-12Cといった世界の名だたるスポーツカーに純正採用されていることなど、ピレリP Zeroが着実にプレミアムスポーツタイヤとしてのシェアを拡大していることを説明してくれました。
確かに最近のピレリはF1用のウェットタイヤにエコタイヤも設定されるチントゥラートのブランドを使ったり、F1用のハードタイヤのイメージカラーであるシルバーを採用したP Zeroシルバーを販売するなど、F1のイメージを上手く市販用のタイヤに結び付けています。
後半ではモータースポーツ部門のディレクターであるポール・ヘンベリー氏が今年の日本グランプリで使用されるタイヤの説明や展望を解説。今年の鈴鹿ではハードタイヤとソフトタイヤを採用して、多彩なタイヤ戦略が取れるようになっているようです。そして鈴鹿ではザウバーの小林可夢偉選手も期待が持てるとコメントしていました。
会場にはピレリのスタッドレスタイヤのイメージキャラクターを務めるフィギュアスケーターの安藤美姫選手が和服で登場して華を添え、最後にはミュージシャンの三浦大知さんによるパフォーマンスも行われました。
最近のF1は日本の企業の参加が少なくなってしまっていますが、こういった華やかなイベントを見ると、やっぱり日本の自動車メーカーにも早くF1に戻ってきて欲しいと思わずにはいられなくなってしまいました。
(岡島裕二)